今回のテーマは、「起業」です!
自分自身でお金を生むという考えは、組織のひとりの人間というより個人がフォーカスされていくであろうこれからの時代に、学生でも、サラリーマンでも、誰でも持っておくべき思考だと考えます。
そういった考えがあるからこそチャンスが巡ってくるかもしれません🤙
※書き出すとかなり長くなってしまうので、極々簡単に書いています。
「ユダヤの商法」著:藤田 田
著者である藤田田さんは、日本マクドナルドの創業者の方で、数多くの事業を手がけています。
こちらの初版本が1972年に刊行されていて、時代背景は古いところがあるが、こちらの本に書かれている商売の原則は現代にも変わらず通用すると思われます!
そんな時代に左右されないユダヤの商法という世界で戦える商売の考え方を学んでいきたいと思います!
こちらの本の後書きには、藤田田氏が自信を持ってお金の欲しい人は読んでくださいと書いてあるほどお金の稼ぎ方について彼の経験に基づいて確信的に書かれています。
また、100%この本の定石を守れば金持ちになれると断言しています。
タイトルのユダヤの商法とは何なのか。
ユダヤ民族のことであり、国籍は様々である。また、2000年の迫害された歴史を持つひとつの民族である。
世界中のユダヤ人をあつめても1300万人。東京一都市の総人口とさして変わらないくらいである。
それでいながら、歴史上の重大発表や、人類不朽の名作などはユダヤ人の手になったものは多い。ピカソ、ベートーベン、アインシュタイン、マルクス、イエス・キリストなど、こうした人物は皆ユダヤ人である。
欧米の名だたる商人の大半がユダヤ人であるという事実があり、欧米で商売しようとすればユダヤ人を窓口にする以外ないので、世界を支配していると捉えている。
⇒ユダヤ商人は世界を飛び回っているから、最低二か国語はマスターしている。自国語でものを考えながら、同時に外国語でも考えることが出来るということは、物事を違った角度から幅広く理解でき、的確な判断が下せる一因となっている。藤田氏も英語の必要さを述べている。
また、ユダヤ人の判断が迅速なのは、彼らが数字に強いことによるものである。商売にたいしても数字を重視し、判断を下せる。
⇒1番の消費者である女からお金をとれ。
⇒『口に入れるものを取り扱う商売』のこと。口に入った商品は必ず消費され、廃棄されていく。こんな商品は他には存在しない。
⇒商取引に全く関係ないと思われるようなことも、通りいっぺんの浅い知識ではなく、博学である。こうした豊富な知識が商人としての的確な判断を下すためにどれほど役立っているかは、はかりしれない。
⇒ソロバン勘定に合わないと分かれば、半年と待たずに商売から手を引いてしまう。日本の場合は、(せっかくここまでやってきたのだから、、、)と未練を残し、後々ダメージを受ける。日本人は辛抱強く努力を続けることが成功の為の最大の要因だと思い込んでいるが、これではユダヤ商法に太刀打ちすべくもない。
ユダヤ人は自分の経営する会社ですらも、儲けるためには何のためらいもなく手放す。商売に感傷は持ち込まない。会社でさえも商品として扱い、商売に対しては、ドライで、合理主義である。(その他に、契約書や国籍なども商品としている)
数字に強いユダヤ人ぽさが現れていると思う。
⇒ユダヤ人は文字通り時金なりと考えていて、時間にはかなり厳しい。藤田氏が実際にある仕事の自由時間に同業者にいきなり面会を申し込んで断られた経験がある。
この自発的な同業者訪問は、日本であれば「今どきの若い者にしてはなかなか仕事熱心な関心なヤツ」と、賞められることはあっても、非常識だと非難されることはない。しかし、ユダヤ人にはそんなのは通用しない。不意の客は泥棒だとしている。
したがって、アポイントメントをとることは必須で、約束の時間に遅れるのはもちろん、約束の時間がオーバーすることも許されない。相手のオフィスに入ったら、あいさつはひとことだけにして、直ちに商談へ入るのがエチケットである。
お互いに1分1秒を争う急ぎの道中であることを忘れるようでは、ユダヤ人の相手はできない。
⇒また、時間の使い方を考えるとして、ヒマのない人間はお金儲けできない。商人はお金を作ろうと思ったら、まずヒマを作らないといけないと言っている。これは、事業を拡大させたり、新しい事業を始めるにあたって、そこに使う時間(ヒマ)を確保しとかないといけないという事である。
⇒ユダヤ人は、いったん契約したことは何があっても破らない。それだけに、契約相手にもその履行を厳しく迫り、そこに甘えや曖昧さは許されない。
だからこそ、ユダヤ商人にとって「債務不履行」という言葉は存在しない。日本人はユダヤ人からなかなか信用してもらえないが、それは契約を守らないからである。
⇒藤田氏はユダヤ人との約束は、たとえ大損が生じるとしても必ず守った。そうして買えるはずのないユダヤ人の信用を買い、「あいつは約束を守る日本人だ」として『銀座のユダヤ人』と呼ばれていた。
そうして、異邦人に厳しいユダヤ人に、仲間に接する態度で扱ってもらうことで貿易商として各地の貿易商と取引する上でどれほど役にたったか計り知れない。信用を得る大切さを伝えている。
⇒ユダヤ商人は、ある品物を高く売ることについて、あらゆる資料を用いて、高く売ることがいかに正当であることかを説明する。それほど商品に対して自信を持ち、絶対にまけない売り方をしている。よって、薄利多売のような儲け方はしない。
流行には
1. 金持ちの間ではやり出すもの
2. 大衆の中から起こってこるもの
二つの流行を比べると、2の流行の方が圧倒的に息が長い。
上流階級の“流行品”に及ぼす影響力は否定できない。上流階級たいしてアコガレ心理を持っている傾向が女性のほうが特に強い傾向にあり、アコガレ心理を的にしている。
もちろん、流行品が大衆化していくに従って、値段も下がっていくが、その時にはその商品から手を引いている。(ユダヤ人の売り方や、見切り千両のパートの内容からも見れる)
・“根回し商法”は蹴っ飛ばせ
・エライやつこそ働け
・懐疑主義は無気力のモト
・東大出は役人にするな
いくつか語録のタイトルだけを抜き出してみた。どれも日本のビジネスの在り方についての藤田氏の意見が書かれており、価値観がうかがえる内容であった。ぜひ興味があれば本を手に取ってほしい。
本書は、国際スタンダードである「ユダヤの商法」的思考について考え、世界をまたにかけて活躍する実業家としての誇りが分かる本でした!