今クリスペで一番欲しいカード。
それが。
裸の王様。
The King of 裸。
キング・オブ・ヌーディスト。
欲しぃぃぃぃ。
理由は絵が好きだからだ。
ここまでの裸で当然感を出している裸の王様の絵を見たことがあるだろうか。
確実に自らの意思で進んで脱いでいる。
これがこの国の正装である可能性すら感じさせる。
こんなん子供も指摘しないよ、だって自然だもの、裸なのが自然だもの。
絵本の挿絵がこれだったら話変わっちゃうよ。
王様の腹などはダラしないままであり、極端なモデルチェンジをしている訳でもないのに、ストーリー展開に変化せざるを得ない衝撃を与えてしまう絵だ。
この手のもので最もありがちなのは、こうだ。
赤ずきんちゃん美少女。
まあまあ、あるあるネタだ。
しかし、これは赤ずきんちゃんがどんなに究極美少女だったとしても、絵本のストーリー展開に変化を与えることはない。食べられてしまうことに変わりないだろう。
美少女設定を活かすという意味では別の意味で食べられちゃう展開は大いに考えられるところだが、それは絵本として出版できなくなるのでNGだ。
次によくあるパターンはこうだ。
ハーメルンの笛吹きイケメン。
このパターンもどんなにイケメンが笛を吹いていたところでストーリーに変化は生じないだろう。子供たちは顔に釣られている訳ではない、笛の音に釣られているのだ。
これが、ネジリ鉢巻きにステテコとハラマキのおやじが笛を吹いていた場合は話が変わらざるを得ないところだが、イケメンは所詮イケメンだ、そんな力は無い。
このパターンは元がイケメンキャラから離れているキャラでも同じことだ。
おかっぱ頭がなかなか似合っている、ガンダムseedのイザークか、ヒカルの碁の塔矢アキラか、金太郎だ。しかし、だからと言って金太郎の話に何か変化が生じることになるだろうか、そう、何も起きないやしないのだ。
ここでもう一度ご覧いただきたい。
この王様を主役として元の話のままでいられるだろうか。いられる訳がない。
貴方が脚本家だとしてだ、大手芸能プロダクションの圧力により、主役にこの人が捻じ込まれてきたらどうするか考えてみて欲しい、脚本を変えるしかないだろう。
何だろうな、裸の王様ってタイトルの村一番の筋肉自慢の爺さんがプロレスでチャンピオンになるまでの話かな。王様と書いて、ルビにチャンピオンだ。
欲しいなぁ。
ちなみにトレードには1枚だけ出品されていた。
高っっっっ!!
現在出品されているゴールドカードの中でもトップクラスの価格だ。
やっぱりねぇ、みんなこのカードの価値がわかってるんだね。
今後ゲームをする上で裸の王様を手に入れることを目標にしようかと思ったんだけれども、この値段は厳しいなぁ、売れるシルバーを何枚引けば良いんだって話だ。
というかさ、この値段とカードの能力は釣り合ってる??
王様に価値があるように見せかけるために誰も買う訳がない高額な値札を付けられている場合、これぞまさに裸の王様ってことになる。
子供が、
「王様高すぎじゃね?そんな値段で誰も買わねーし!」
って言いだすまで大人たちは誰も指摘できないやつだ。
あ!!!!!!
そうか!!そのストーリーならこの絵でも元の展開をなぞれる!!
もしかして、そういう目的で出品してる??
やるなぁぁぁ、この出品者の人、参りました。
追記:
これがクリスペ記事なのかどうかは置いといたとしてだ、
最近書いたものの中では会心の話のまとまり方をした。
全くオチを考えずに書き始めたとは思えない奇麗な〆になっている。
あ、まずい、これ、僕が裸の王様か?