ビックデータや機械学習を使うことで今までよりも、効率よく水耕栽培を行うことを実現させました。
「plenty」は、都市部に屋内農場を作ることで新たな地産地消を目指しています。
CEO マット・バーナード
最新技術を取り入れた農業を指すアグテック(AgTech)領域のスタートアップ、plentyの創設者(CEO)
plentyでは、より純粋に野菜を美味しく安全に食べるために農薬や化学肥料は使いません。さらに野菜の食感や味、香りや栄養価もコントロールすることができます。なのでドレシングがなくても美味しく食べられます。
plentyで行なっているコスト削減や品質の向上といった戦略は、ビックデータと機械学習を使って、従来の水耕栽培の配合を改善しました。農場にはiotを使って赤外線センサーが張り巡らされています。作物の育ち具合をモニタリングし、情報をフィードバックすることで、アルゴリズムや光、温度、水の流れを調節するのです。これによって従来と比べると99%の水を削減することができます。
plentyでは人口が集中している都市部での地産地消を主な目的としている。消費される場所で生産することで、作物の鮮度や出荷にかかるコスト削減を高水準にすることができます。
plentyでは種から収穫までのサイクルを最短で1週間という期間で行うことができます。生産性は従来の農法に比べて350倍に達するとされる。土を使わず、水も従来の1%。太陽光ではなくLEDを使います。空調設備で温度も管理。「垂直栽培」を行うため、通常の畑よりはるかに狭い面積での栽培が可能。なお現在、400種類以上の作物が袖てられている。
国際連合食糧農業機関(FAO)によると、2050年には91億人に膨れ上がる世界人口に食料を供給するには、現在の食料生産から70%増やす必要がある。そして最も消費されるのは人口が集中している都市部であり、そこには食料を十分に生産できる土地はありません。ですがplentyでは、屋内にわずかな面積で高水準の生産を行うことができます。そしてより安全で品質の高く鮮度のいい食べ物を生産したその地で供給することができます。これは都市部における人口増加による食料問題に大きな変革を与えるでしょう。そしてこれからも、よりよい未来を実現するために私たちと共に成長するでしょう。