Web3.0とティール組織

 

〜ブロックチェーンとティール組織の親和性〜

Teal 組織

 

先日、「ティール組織」という本を読みました。

(数ヶ月前からずっと気になっていたのですが、テストやら、開発やらなんやらで、なかなかこの本を読む時間を取ることができなかったんです泣)

もともと、ブロックチェーンの非中央集権という思想が好きだった僕は、
「組織メンバーが互いに目標を達成するために力を尽くすことで、チームが発展しチームの目標も達成できる」という風に言われているティール組織についてとても興味がありました。

どことなく,decentralizedな風を感じる文言に惹かれて、この本を読むことにしました。

今日はこの本を読んで考えたWeb3.0時代に組織のあり方について書いていきたいと思います。

 

1. Teal組織とは

そもそもティール組織とは何か、と聞かれたら、この本を読んだ僕はこう答えます。

「組織の目的を実現し続けるために、メンバーそれぞれが自律し、一人ひとりが能力を最大限発揮する」組織  

と。

ティール組織にたどり着くため歴史は下の図のような変遷を経てきました。

1. まずはじめに、組織を維持するテクノロジーなど全くない状態で、血と暴力などの単純なパワーによって形づくられる「レッド組織」


2. 人間は文字と農耕というテクノロジーを獲得したことで、神話や歴史を用いてルールを制定し執行することが可能になりました。文字と言語は情報をある一点に固定する技術であったため、神官や王、貴族、奴隷などの固定的な階層構造に基いて、集団から組織への転換が起きたのです。この形態を「琥珀組織」と言います。

3. その後、活版印刷と産業革命が起こります。これによって、一定数の人間に同一の条件とルールのもとで労働に取り組ませ、成果に応じて金銭的な賞罰を与える仕組みが生まれます。それに伴い、生じた人間の機械化と成果主義によって、かつてないほど高効率で運営されるようになったのが「オレンジ組織」です。

4.  インターネットの発達で個人の持つ力が大きくなったことで、賞罰のバランスが見直され、単なる上からの押し付けでな無くなります。メンバーを無理に縛り付けるのではなく、生まれ持った力を発揮させる仕組みが重要視されるようになっていきます。こうして、個々人の人間らしさや多様性を認めることで組織への帰属意識を高め、パフォーマンスを発揮させようと考えられたのが「グリーン組織」です。

ただ、グリーン組織の状態でも、全ての権限はトップに集中しています。

 

そこで、「ティール組織」はグリーン組織をさらに進化させ、トップの指示に従って行動するのではなく、メンバーそれぞれが自己実現として、自らの果たすべき仕事に取り組む、そんな新しい組織の在り方です。


(*本の中では、ティール組織は、階層的な指示命令系統や中央の管理機関を持たず、ルールはメンバーによって自主的に管理される。まさに各器官が得意分野を活かしながら有機的に連動する生命体のような組織だ、と書かれています。)

 

2. ブロックチェーンとの親和性

僕はこの本を読んで、ティール組織は概念的に面白いとは思いましたが、やはり実現の困難さをとても強く感じました。

その理由としては、組織の維持には「信賞必罰」が必要であり、賞にせよ、罰にせよ、それを執行する人間は必ず必要だからです。

例えば、どれほどみんなの合議で褒美と罰のルールが決まったとしても、それを執行する人(例えば給料を払う作業をする人、罰を執行する人)は不可欠です。

その場合、その「執行者」は他のメンバーと果たして、同等にあるのかという問題です。どうしても権威性は持ってしまうと僕は思います。じゃあ、持ち回りでと言っても、それが権威性を持たない理由にななりません。なぜなら、個人ではなく、役職に権威は宿るからです。

この問題が発生してしまう以上、ティール組織は究極的には、不可能に近いのでは?と思っています。

 

ただこの問題を解決できるのが「ブロックチェーン」だと考えています。

個人的には、ブロックチェーンというテクノロジーは、2つの意味で、個人を権力から「解放する」ものだと考えています。

実際に、暗号通貨は「価値の交換に関する執行権を中央の管理者に委ねない仕組み」であり、スマートコントラクトは「契約やプログラムの執行権を中央の管理者に委ねない仕組み」です。

信賞必罰のルールは、ブロックチェーン上でスマートコントラクトとして明確に規定され、一切の改ざんを受け付けず自動的に執行し、報酬の支払いや没収が人の手を介さずとも執行できます。また、ルールや仕組みの改善をメンバー誰もが自由に提案し、変更していくことが可能です。
 

おそらくブロックチェーンテクノロジーを用いて初めて、ティール組織でいうところの、個人が自身の成長のために自ら努力するという部分ができると思います。

 

3.  お終わりに

「ブロックチェーン」を用いて、「ティール組織」という概念のもと、多くの人が働けることができれば、とても幸せな世界ができると思います。権威性から解き放たれた個人が選ぶ企業はとても優良な企業だろうなと思う一方で、ただその時の株式会社と言われる「企業」という概念はどうなっているのかなぁと思います。

ALISのwhitepaperに書かれていたこんな概念もとても面白いと思います。

 

と、そろそろXcodeがローディングを終えてプロフラミング再開できるようになったので、筆を置きたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。


 

 

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2019/08/15 32.10 ALIS 31.60 ALIS
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