今回はブロックチェーンゲームが今後流行するかどうかということを、スマホゲームの大流行の原点となったモバゲーやグリーの例を引き合いにして考察してみました。
1.モバゲー(現在のDeNA)やGREEがアプリゲームで爆発的に流行したときに似ている。
皆さんも一度は遊んだことがあるかもしれませんが、スマホのアプリゲームの発祥はモバゲーやGREEでの爆発的な普及でした。怪盗ロワイヤル、ガンダムカードコレクション、戦国コレクション、大熱狂プロ野球カードなど聞いたことがあるかもしれません。
では、これらのゲームがなぜ爆発的に普及したかというと、ゲームアイテムのトレードシステム(トレード市場)があったからです。
レアアイテムやゲームをプレイするためのスタミナ回復薬、強いキャラのカード、武器防具といったものすべてがトレードできる仕様になっていました。
そして、トレード市場があるところでは自然とトレード(売買)が活発になり、より強いアイテムを求めてどんどんお金を出す人が出てくるし、トレード目当てで参加する人も増えてきて結果ユーザー数が爆発的に増えました。
もちろんゲーム自体もランキングを競い合ったり、ボスを協力して倒したりと楽しめる要素がありました。
では、その人気爆発の要因となったトレードシステムについて説明します。
2.トレードシステム(トレード市場)とはいったいどんなものだったの?
トレードの方法は主に2通りありました。
ひとつは相対取引です。
自分があげるアイテムと相手からもらうアイテムを指定してトレードを申請し、相手がOKだったらトレード成立です。
もうひとつはフリーマーケット方式です。
フリーマーケット市場に自分のアイテムを出品して、自分の欲しいアイテムを公開して、その条件で買っても良いよという人がそれを見たら購入ボタンを押して買うことができました。
ゲーム内でのトレードはあくまでゲームアイテム同士でしか交換できませんでした。
例えば、プロ野球ゲームではスタミナ回復薬10個(100円で販売)されていたとしましょう。
そしてガチャを回したりイベントの報酬で強い選手が当たった、例えばダルビッシュ投手が当たったとしましょう。
ダルビッシュを自分のチームに入れておけば、チームが強くなり次のイベントでも有利になるし絶対に欲しいわけです。
トレードシステムでダルビッシュが欲しいとなると以下のような取引を提示します。
出す 回復薬1000個(1万円相当) 求む ダルビッシュのカード
このようにゲーム内ではなかなか手に入れることができない激レアなダルビッシュカードを通常課金して買うことのできる回復薬で手に入れることができたのがトレードシステムです。札束の暴力ですw強くなるためにお金を使うのはオンラインゲームでは普通のことです。
また、フリーマーケット方式だと、トレード市場にダルビッシュを放出して回復薬が2000個欲しいですと提示すればよかったわけです。いまであれば大谷翔平とかだとものすごい高額になるんでしょうね。
さて、ここまでの話だとゲーム内アイテムだけのトレードで完結してしまい流行するための条件がひとつ抜けています。
それは、リアルマネー(円)での取引です。
3.人気爆発の要因は間違いなくリアルマネートレード(円との換金可能性)があったから
ではどうやって円との換金を可能にしていたのか。
それはネットオークションとリアルマネートレードを行える外部サイトの存在でした。
ゲーム内のシステムではダルビッシュを直接1万円で売ることのできるものではありませんでした。
あくまでアイテムとアイテムのトレード市場だったのです。
勘の良い人はもう気づいたかもしれません。あるいはパチンコをしたことがある人も気づいたかもしれません。
そうです、回復薬(10個で100円相当の価値がある)といったゲーム内での基軸通貨となるアイテムをオークションで売買すれば実質的に換金可能だったのです。パチンコで言うと3点方式ですね。
ヤフーオークションなどではレアアイテムが直接オークションにかけられていることもありましたが、ゲーム内の基軸通貨となるアイテムでの取引が多かったです。
先ほどの例で言うと、ダルビッシュを出品して2000個の回復薬を入手したとします。
そうすればそれは外部サイトで2000個×@10円=2万円で売ることができたのです。
ただし、この外部サイトを使ったリアルマネーでのトレードはゲーム規約では禁止されていたので、実際に見つかった場合などはアカウントの停止などをされるものでしたが当時は業者レベルの悪質なものだけの取締りで、個人アカウントまで禁止するような厳しいものではありませんでしたのでヤフーオークションでも普通に出品してトレードが成立していました。
このように、ちょっとしたお小遣いを稼げるということで多くのユーザーが参加し、またゲーム内のトレードも活発だったのでトレードがうまい人はあまり課金をしなくても強いキャラクターを作ることができたのでゲーム攻略としていろんな要素が絡み合っててとても面白かったんです。時間のない人は例のごとく札束課金でもちろん強くなることができます。
ただ、その後何が起きたかというと、コンプリートガチャ規制という課金ガチャを一定回数回したら必ずレアアイテムが手に入るという射幸心を煽る(課金を煽る)販売手法が規制されたため一気にゲームユーザーが減少し始めました。
そして、ゲーム内のトレードシステムも詐欺行為などのデメリットが顕在化していき、現在のスマホアプリにはそういったトレードシステムは全くありません。(まだGREEやDeNAのゲーム内にはあるようです)
4.ブロックチェーンゲームでも同じような爆発的ブームが起きる可能性
ここからがブロックチェーンゲームでどのように流行してくるのかの考察です。
まず久しぶりに登場したトレード市場の存在です。
私が今回参加しようとしているブロックチェーンゲームはETH.TOWN(イーサタウン)という不動産投資×キャラクター収集ゲーム&ミニゲームといったイーサリアムを使ったゲームです。
まずインターネット上で仮想通貨をベースにゲーム内の基軸通貨を設定しているので、キャラクターや不動産を出品したりする場合に自然とオークション市場あるいは相対取引の市場が出来上がり、またそれを推奨するゲーム設定となっています。
キャラクターを育てたら仮想通貨建てで売却することもできるのです。これはすでにOpenseaというサイト上で実装済みで実際に売買可能です。
もちろん自分も購入することができるので、ゲームを有利に進めようと思ったら自分が市場で買う側にもなります。
さらに、従前のゲームのトレード市場では、ゲーム内のアイテムを円に換金しようとしたら、そういったトレードを保障するシステムはゲーム内には実装されていなかったのでどちらかが先にアイテムを渡すという完全に相手の信用を前提とした取引になっていました。
例えばダルビッシュをオークションで2万円で買ったとしても、お金を先に払っているのに商品が届かない、オークションでも普通にあると思いますがそういった詐欺が可能でした。
つまり、お金を払う側が先に払ってしまって、ゲーム内のトレードをすっぽかしてそのままばっくれる詐欺行為が横行していたのです。しかも、ゲームの運営規約ではリアルマネートレードや別のゲーム間でのアイテム交換は禁止していたので詐欺にあった被害者は泣き寝入り状態でした。
しかし、ブロックチェーンゲームの場合は取引はすべてシステム上で自動で処理されるため、キャラクターの購入に仮想通貨を支払ったと同時に取引が実行されるため詐欺などの行為は一切発生しません。
さらに、従前のゲームトレードでは別ゲームでの間のアイテムトレードも実際に行っていました。
例えばプロ野球のダルビッシュカードとガンダムのカードを交換するといった全く別のゲーム間のアイテム交換です。
これもブロックチェーンを使えばシステム上で別のゲームとのトレードが可能になります。
ETH.TOWNのキャラクターとイーサエモン(仮想通貨のポケモンゲームのようなもの)のキャラの交換も技術上可能となります。
このようにブロックチェーンゲームは爆発的人気の要因となるゲームトレード市場との相性が非常に良い技術なんです!
5.あとはゲーム自体が面白いかどうか!
記事の最初に書いたゲームはもちろん当時では面白かったので人気になりました。ブロックチェーンゲームはまた、ゲーム内容として既存のプレステ4やオンラインゲームには勝てないです。
しかしブロックチェーンとの連携という既存のゲームにはない特性を活かせば、これまでにない面白さが出てくるのも事実です。
今回私はETH.TOWN(イーサタウン)という不動産投資とキャラクター収集ゲームを組み合わせたいかにもやりこみ要素満載のゲームになりそうな予感のするゲームに参加してみました。ゲーム内の不動産は実際に仮想通貨建ての収益も生みます。
シミュレーションゲームが好きなので即反応してしましました笑
キャラクターもステータスや特徴があってミニゲームで勝てば賞金がもらえるなどのシステムになりそうです。
画面に張り付くゲームではなく町を作るようなシミュレーションゲームなので仮想通貨をやっている人たちとの相性もよさそうです。
シムシティ、A列車で行こう、ザ・タワー、ブラウザ三国志、サンシャイン牧場などこのあたりのゲームにはまった人は、どはまりするかもしれません笑
まだ日本人があまり注目していない分野だと思いますが、投資市場では先行者優位というものが必ずあります。
ブロックチェーンゲームは始まったばかりの未開拓分野なので皆同じスタートラインから始めることができます。
自分で攻略法を見つけて、自分でトレードして不動産を買って、他のゲームとも交換できるようになったらさらに楽しみが広がります。
ゆくゆくはブロックチェーン上の不動産王、資産王が誕生するかもしれません。
普通のゲームに10万円課金するとなるとちょっと腰が引けますが、将来性のあるブロックチェーン上のアセットとなりうる不動産投資に10万円使うと考えれば非常に安い買い物かなと思って気づいたら30万くらい投資してました。。。汗
ということで今後もブロックチェーンゲームに関する記事も書いていきたいと思います。
追記2019年8月時点
ETHTOWNはプロジェクト停止により投資金ほぼ全損です。3ETHぐらい回収できましたが。
エンジェル投資家のようなものなのでこればかりはしょうがないですね。開発状況がまずいと思ったら即撤退しないといけません。
ちなみに現在はマイクリプトヒーローズを触っていますがそこまでの金額は入れていません。
みなさんも興味があれば是非いろんなゲーム調べてみて参加してみてください。
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