とてつもなくお久しぶりです。UGOKのやねこ🐈です。
夏休み、趣味の文章書く作業にかかりっきりで、その後は燃え尽きたようにやる気が戻ってくるのをただ待つ日々が続きました。駄目駄目ですな。
でもこんなに時間を無駄遣いするのは今しかできないことなんじゃないか?とも思うんですよね。そういう意味では夏休みを最大限謳歌したとも言えますよね。(自己肯定)
さて気を取り直して、「プログラミング教育研究」を進めていきます。
今回は前々回の記事にて紹介した「プログラミング的思考とは」の続きで、
「プログラミング的思考がなぜ必要か?どのように役に立つのか?」について整理します。
01、02の記事と内容が重なる部分もあるかと思いますので、参考までに。
本題の前に、プログラミング教育の背景にある「第4次産業革命」について少し詳しく整理しておきます。(01でさらっと触れただけだったので……)
第4次産業革命とは、デジタル革命に基づいたテクノロジーの飛躍的な発展、すなわち「IT技術」の台頭によって起こる産業の変化のことを指します。
例えば、IoT及びビッグデータ。工場の稼働状況や流通、気象の状態など様々な情報をデータ化し、それらをネットワークでまとめて、解析・活用することが可能です。
またAIは、人間がコンピューターに対してあらかじめ必要な要素や命令を全て与えなくとも、コンピューター自らが学習し、一定の判断を行うことを可能にしています。
こうした革新によって受ける影響として、内閣府は次のようにしています。
こうした技術革新により、①大量生産・画一的サービス提供から個々にカスタマイズされた生産・サービスの提供、②既に存在している資源・資産の効率的な活用、③AIやロボットによる、従来人間によって行われていた労働の補助・代替などが可能となる。
企業などの生産者側からみれば、これまでの財・サービスの生産・提供の在り方が大きく変化し、生産の効率性が飛躍的に向上する可能性があるほか、消費者側からみれば、既存の財・サービスを今までよりも低価格で好きな時に適量購入できるだけでなく、潜在的に欲していた新しい財・サービスをも享受できることが期待される。
[引用]第1節 第4次産業革命のインパクト(内閣府 2017年1月)【URL】
このように、第4次産業革命に伴ったIT技術の導入により、業務の効率性、生産性が飛躍的に向上すると考えられています。
生産・製造側はもちろんのこと、消費者側にも「低価格で適量のモノが購入できる」など、非常に多くのメリットが見込まれています。
このようなことから、IT技術は私たちの社会・生活に、非常に多様な変化をもたらすと考えられます。
それに伴い、懸念される問題も出てきています。
例えば、上記引用部分の③「AIやロボットによる、従来人間によって行われていた労働の補助・代替」とあるように、
すなわちIT技術によって「人」の仕事が奪われる、という懸念があります。
「10~20年後、現在の人の仕事の半数がなくなる」という説も聞いたことがありますね。
しかし、「人の仕事が全く無くなる」ということは無いでしょう。
「駅の改札の自動化によって駅員の仕事が無くなった」なんてことが無かったように、
代替されたぶん、AIなどのIT技術を駆使した、今には無い全く新しい仕事が生まれてくることが予測されます。
この先数年後、数十年後の社会では、情報やIT技術による恩恵をただ享受するだけでなく、
自らが情報やITと向き合い、考え、能動的に活用する中で、新たな仕事・サービスを創造することがより重要になってきます。
身の回りにあふれている情報やIT技術を、能動的に、目的のために活用できるスキルが求められているのです。
前述した背景を踏まえて、「プログラミング的思考」の必要性をまとめてみます。
前々回の記事で説明したように、プログラミング的思考は「目的から逆算して物事を順序立てて考え、方法を導き出し、実行すること」、
すなわち「目的」に至るまでに必要な「プロセス」を考え、実行する力というイメージです。
少し抽象的に言ってしまえば、目的達成のための「発想力」「論理的思考力」ですね。
こうした「プログラミング的思考」の重要性について、文部科学省の資料では、次のように説明されています。
○ こうした「プログラミング的思考」は、急速な技術革新の中でプログラミングや情報技術の在り方がどのように変化していっても、普遍的に求められる力であると考えられる。(中略)情報技術が人間の生活にますます身近なものとなる中で、それらのサービスを受け身で享受するだけではなく、その働きを理解して、自分が設定した目的のために使いこなし、よりよい人生や社会づくりに生かしていくために必要である。言い換えれば、「プログラミング的思考」は、プログラミングに携わる職業を目指す子供たちだけではなく、どのような進路を選択しどのような職業に就くとしても、これからの時代において共通に求められる力であると言える。
[引用]小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)(文部科学省 2016年6月)【URL】
要約すると、
・「プログラミング的思考」は、情報技術やIT、プログラミングがどれだけ変化していったとしても、普遍的に求められる力であると考えられる。
・情報技術がますます身近になる中で、それらを受け身で享受するだけではなく、その働きを理解して、目的のために活用し、生活に生かしていくことが必要である。
・すなわち「プログラミング的思考」は、プログラミングに携わる職業を目指す子供たちだけではなく、どのような職業に就くとしても、これからの時代において共通に求められる力であると言える。
つまり、「プログラミング的思考」は、前述した「第四次産業革命」において、まさしく必要とされるスキルだということですね。
「情報技術を享受するだけでなく、自らの能動的に活用し、新たな価値・仕事を創造する」というのが、大きなキーワードですね。
これを実現するためには、まず情報技術について「知ること」、「知ろうとすること」が何より大切ではないかなと思います。
プログラミング教育によって、子どもたちの「プログラミング的思考」を養うと同時に、
プログラミングなどのIT技術への敷居を下げていくことも必要なのかもしれません。
長くなりましたが、今回は以上です!
「プログラミング教育」そのものの知識はだいぶん深まってきた(?)ので、
そろそろプログラミング教育の具体的な事例についても調べていきたいですね。
お読み下さった皆様、ありがとうございました!
*****
【参考サイト】
*****
【リンク】
やねこ🐈Twitterアカウント(・ω・)っ【https://twitter.com/ugok_yaneko】
UGOKTwitterアカウント(・ω・)っ【https://twitter.com/ugok_girls】