こんにちは!UGOKのやねこ🐈です。
もうすぐ免許合宿に行きます。たぶん今取ったところでペーパードライバーまっしぐらだと思うんですが、
取るなら今しかないよな~~という諦めの結果重い腰を上げました。頑張ります!
(今更ですが毎回記事の冒頭でどうでもいい近況報告をするのは一つの癖です。)
さて今回の「プログラミング教育研究」は、プログラミング教育の問題点についてです。
前回までプログラミング教育の詳細や必要性などについて調べてきましたが、
その一方で、懸念されるデメリットや課題は複数あります。
今回はその問題点について整理・考察していきたいと思います。
(前回の記事はコチラ↓)
プログラミング教育の問題点について考える上で、以下のサイトを参考にさせて頂きました。
これらのサイトでは共通して、主に3つの問題点が挙げられています。
[1] 具体的な導入方法が定まっておらず、各学校の裁量に一任されている。
[2] 小学校教員の負担が増える。
[3] 学習するためのICT環境が整っていない。
各問題点について、少し深めに解説・考察してみます。
[1] 具体的な導入方法が定まっておらず、各学校の裁量に一任されている。
これまでの記事で再三述べてきたように、プログラミング教育は「プログラミング」というある規定の科目が増えるものではなく、
あくまで「既定の科目の中でプログラミング的思考を育む教育」です。
しかし、具体的に「どの学年の」「どの教科で」「どのような指導を行うのか」という規範は定められておりません。
文部科学省が公開している『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』では、次のように述べられています。
学校の教育活動は、各学校の教育目標の下で、児童や学校、地域の実情等に応じて、各学校において創意工夫を生かした教育課程を編成して実施されるものであり、プログラミング教育も例外ではありません。本手引を参考して、学習指導要領に例示された教科・学年・単元等に限定することなく、適切なカリキュラム・マネジメントの下で、各学校の創意工夫を生かしたプログラミング教育が展開されることが期待されます。
[引用]小学校プログラミング教育の手引(第二版)(文部科学省 2018年11月)【URL】
引用文にあるように、『小学校プログラミング教育の手引(第二版)』ではいくつか指導案も例示されています。
ざっと挙げると、「算数」で正多角形の作図を行う、「音楽」ではプログラミングを活用した音楽づくりに挑戦する、などといった内容でした。
(この例示されている指導案についても実際にやってみて記事にしたいですね…)
しかし引用文にもあるように、プログラミング教育はこの指導案だけでなく、
各学校で創意工夫を活かした教育が行われることを期待されています。
このようなことから、
・「既存の科目の中で」「プログラミング的思考を育める」指導案を、小学校教員が「1から」考える必要が出てくる。
・明確な規範が定まっていないため、各小学校によって学習時間、理解レベルに差異が生まれる可能性が高い。
などのような状況が懸念されます。
[2] 小学校教員の負担が増える。
これは[1]にも通ずる話ですが、大々的な教育改革が行われる以上、当然小学校教員の負担も増えてきます。
2020年度から小学校では新しい「学習指導要領」が施行され、英語教育が前倒しされるなど、様々な変化に対応しなくてはならないタイミングでもあります。
小学校教員は担任一人で複数の教科を担うことが多いので、その変化に対応することへの負担は想像に難くありません。
加えて、小学校教員は文系学部出身だったり、機械が苦手だったりと、
プログラミングに馴染みの無い方が多いという話もあります。
前述のように、その指導法は確立されていないわけですから、プログラミング未経験の方が児童に指導を行うにあたって、不安を感じるのも当然です。
教員の方々が限られた時間の中で、プログラミングに関する知識や経験を積む機会が求められます。
[3] 学習するためのICT環境が整っていない。
個人的にこれが一番の難関というか、「どうせえ言うねん……」と途方に暮れる感じの問題点なのですが。
プログラミング教育を実践するためには、教育用のパソコンやタブレット端末、ネットワーク環境はもちろん、
指導法によってはマイコンなどの機材も必要となってきます。
近年では小学校でのタブレット端末の普及も少しずつ進んでいますが、都市・地方によってICT環境の整備はバラバラです。
全国の小学校で必修化が行われる以上、足並みをそろえるのが望ましいのですが、
それだけ、膨大なコストがかかってくるのが予想されますね。
加えて、先々月近場の小学校で教員の方向けのワークショップを行った際にも起きたトラブルなのですが、
児童が使用するパソコンはフィルタリングの制限がかかっていて、使用したいサイトにアクセスできない、という事態がありました。
Scratchなどのアプリケーションをインストールすると使えるものもありますが、
例えば私が今使用しているWebサイト上でプログラミングできる「micro:bit」というマイコンも、
そもそもそのWebサイトにアクセスできなければプログラミングができません……。
勿論フィルタリング自体はパソコンを守るためのものなので、悪いものではないのですが、
指導法が狭まる一因にもなってしまうな~……と感じました。
ここまでくるともう
「パソコンを使わずに(既存の科目の中で)論理的思考力を育てる方法」を考えるのが最適なのでは??
という考えがったよぎったのですが、お馴染み『小学校プログラミング教育の手引』によると、
ア コンピュータを用いずに行う指導の考え方
(中略)ただし、学習指導要領では児童がプログラミングを体験することを求めており、プログラミング教育全体において児童がコンピュータをほとんど用いないということは望ましくないことに留意する必要があります。コンピュータを用いずに「プログラミング的思考」を育成する指導を行う場合には、児童の発達の段階を考慮しながらカリキュラム・マネジメントを行うことで児童がコンピュータを活用しながら行う学習と適切に関連させて実施するなどの工夫が望まれます。[引用]小学校プログラミング教育の手引(第二版)(文部科学省 2018年11月)【URL】
望ましくないようです( ˘ω˘ )!!!
……とはいえ、前回の記事にも書いたようにプログラミング教育は「情報技術を能動的に活用できるようになる」ことが
目的の1つにあるので、やはりパソコンを使う指導法が望ましいですよね。
こればかりは、なかなか難しい問題ですね……。
問題の対策、というところまで行きたかったですが、今回はここで区切ります。
この研究を通して、全ての問題を解決することは難しいかもしれませんが、
どれか1つでも問題を軽減できるような成果が出せたらいいな~と思います。
それでは、ここまで読んで下さった皆さん、誠にありがとうございました!!
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