ドイツには「Burg」と「Scholoss」という2種類のタイプの「城」が存在する。
前者は戦に使うための城としての色が強く、後者は権力者の居住スペースとしての意味合いが強いものらしい。
多くの人がイメージするシンデレラ城的なものは後者に属するらしく、その多くがルネッサンス期以降に建てられたものなのだそうだ。
シンデレラ城のような華やかさはない目立たない方の城。
その中でも特別華がないと思われる城。
そんな城に迷い込んでしまった。
どうだろう、これが注目されないタイプの城のなれの果てである。
なれの果てとは言ったが管理はされている様子で、てっぺんまで登れるらしい。
誰が来るねん感がすごかったが、意外と人が多かったのでびっくりした。
粗末な作りでなんのとりえもなさそうではあるが、そこそこ歴史はあるらしい。
これを見ているとなんとなくトッポが食べたくなったので後から買いに行こうと思う。
箱か何かがおかれていて料金を入れる仕組みだったが、値段は忘れた。
誰も見ていなかったがきちんと払った自分をほめてやりたい。
中のらせん階段を上ると見晴らしの良い展望デッキに出る。
ただひたすらに森が広がっているだけなので人によっては退屈するだろう。
どっちを向いてもさして珍しいものが見つかるわけではない。
ただ、このしょぼい城、Googleの口コミが200件あり、評価は4.6とかなり高い。
評価件数に違いはあれど、これは東京ディズニーランドと同じだ。
併設のレストランは定休日だったのか閉まっており、それっぽい気分を味わえなかったのが少し残念である。
二回目はないだろうが、たまにはこんなかんじの廃城に行ってみるのも悪くない。