仮想通貨に対する規制が厳しくなっている中、日本ではプレイヤーや取引所業者の撤退が相次いでいます。そんな真っ只中にGLOBIS主催するG1ベンチャー2018の内容が規制当局 VS 業者になっておりとても興味深い内容となっておりましたので少し書き起こしました。是非詳しくは動画を見てください。
登壇者
岩下 直行
京都大学公共政策大学院 教授
廣末 紀之
ビットバンク株式会社 代表取締役CEO
増島 雅和
森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士
高島 宗一郎(モデレーター)
福岡市長
岩下氏
「日銀や金融庁参与の視点から見て法定通貨と同じように使われる事はない。現在ビッグカメラなどは実際にBTCで取引している訳ではない。あくまで円建てで取引している」
ポイント
規制側の観点から物の売買で仮想通貨が法定通貨に取って変わる事はないと見ている。現在は取引所などが中間に入ってBTCと円を自動的にその日のレートで交換してお店側に支払っている。その為決してBTCでのやり取りがある訳ではない事を示唆している。
廣末氏
「2012年から6年くらいこの世界にいるが、法定通貨の代わりとしての交換媒体には魅力はない。法定通貨ではカバーできないミクロな取引や人間以外の取引が出てきた際に仮想通貨は使われるであろうと考えている。法定通貨でできる事を仮想通貨で無理やりやろうとしている事もある。」
ポイント
AIなどが人の代わりに価値を売買する際に仮想通貨が使われる世界になるだろうと予想している。人間以外がもたらす経済圏でこそ本領を発揮すると提言。
増島氏
「IMF、ゴールドマンサックス、グローバル取引所、dapps、セキュリティートークンなどを考えていいる人たちと良く話をしている。彼らはクリプトアセットという言い方をしている。仮想通貨という名前が誤解を産む原因ではないかと考えている。通貨を支配している中央銀行などが過剰に反応するのはこのせいだろう。クリプトアセットには中に証券など何か入っている状態。BTCなどはすっからかんで中に何も入っていない。世界では通貨を考える時代は終わっているのが現状。」
ポイント
日本では仮想通貨と法定通貨の代わりになる物ではないかという議論が多いが海外では通貨とは何かという議論はとっくに終わり、現在はクリプトアセットという言い方でデータ以外何も中身のないクリプトレガシーよりも中身の裏付けである、証券や金など何か中身を入れてやり取りをする事にフェーズは変わっている
この様なお三方が仮想通貨の課題と未来について話し合っています。
このあとに規制側の岩下氏とプレイヤー側の廣末氏や増島氏の火花散る大人のやり取りが動画で見れます気になる方は是非下記の動画をチェックしてください。