みなさん、こんばんは。
どうもアートマンです。
さてさて、7日・8日と開催されましたリップル社のSWELL2019について、まとめてみました。
①7日
SWELLオープニングスピーチでRipple社CEOはXRPの送金優越性や、世界金融で起きている変革について見解を語りました。
「xCurrent・ODLを含むリップルネットは最も効果的な送金手段であるが、数年前からRippleではすでにそれを利用して送金を行なっていた」と説明、SWELLの参加人数からみても、Rippleに興味がある人は年々増加と話した。
今のブロックチェーンは様々な研究が行われており、「Ripple社は、デジタルアセット(仮想通貨)における実用性も確実に拡大している」と言及。
デジタルアセットについては、仮想通貨XRPとそれを利用するODL(旧xRapid)を介した送金事例を取り上げ、従来のノストロ口座ベースの送金システムの摩擦を削減し、スピードを大幅に改善することに成功したと発表しました。
続けて、金融変革・イノベーションについても言及。
仮想通貨リブラ、JPモルガン「JPMコイン」、デジタル人民元を取り上げ、デジタル金融の加速を指摘。それらと異なる点としては、直接消費者にリーチしようとすることや、銀行と競争する点などが該当するという。
続いてゲストスピーカーとして登壇した前インド準備銀行総裁のラグラム・ラジャン博士は、仮想通貨XRPとステーブルコインの違いを語りました。
ラジャン博士は、「私は、XRPの役割を理解している」と話した上で、銀行規制に相当するステーブルコインを引き合いに論じました。
ステーブルコインでは、ペッグする価値を維持するために、裏付け資産の保持を含む一連の規制懸念が生じてしまう。規制との仕組み上では、銀行とほぼ変わらず、取引コストなどの費用も考慮する必要がある。
一方、XRPは送金・為替の仲介手段として機能しており、裏付け資産で価値を約束するステーブルコインとは根本的に仕組みが異なる。
これは、Ripple・利用する金融機関・監督する政府にとっても、コンプライアンスのハードルが大幅に軽減することを意味する。
②8日
Ripple社は新たな統合型アプリ「リップルネット・ホーム」をステージで紹介しました。説明によれば、どこでもリップルネットから送金リクエストを行い、送金プロセスをリアルタイムで観測できるビジネス向けのシステムで、送金履歴などを管理する機能も備えているという。企業向けのプロダクトとして、新たな国際送金のモデルで利用される可能性が示唆されている。
続いて登壇したマネーグラムCEOは、ODLを利用する新たな送金ルートを年内オープンすると明かしました。
「我々はすでに4つの新ルートをオープンした。現在、スケールアップを進めている。」と話し、「トランザクションフォローを通貨ペアで処理することにより、効率性と拡張性が大幅に改善されている」と説明しました。
すでに米ドル⇨メキシコペソ、米ドル⇨フィリピンペソのルートでODLを利用しているマネーグラムは、具体的にどの通貨ルートに拡大したかは明かにしてはいません。
またRipple社CEOと対談し、「ODLによるUSD/MXN送金は、マネーグラムの全送金高の10%を占めている。ODLでお金はデータのように移動している」と説明し、「ODLは実に素晴らしいものだ」と称賛しました。
さらにUSD/MXNをXRPで変換する時に利用するメキシコの仮想通貨取引所Bitsoの責任者は、仮想通貨の普及とODL利用の送金ルートの拡大について語った。
現在取り扱っているODL利用高について、「週間あたり、USD/MXNにおいてBitsoは1.5%の送金高を処理している。USD/MXNは世界において最も金額の高いルートで、350億ドルに及ぶ。」と説明。
「USD/MXNは一例に過ぎず、世界を見れば、近い将来仮想通貨(デジタルアセット)の有用性普及は加速する。」と話をしました。
まとめ
2日間で行われたSWELL2019。もちろん仮想通貨XRPも一時的にせよ高騰を見せました。仮想通貨が本来の通貨として人々が自由に使われるまでにはまだまだ相当な時間が掛かるというイメージです。
これからのデジタルアセット時代にXRPが企業向けだけで生き残りが可能なのか、ライバル社との競争とも相まって、混沌とした部分も否めません。
もう少し長いスパンでXRPを見ていく必要があるかと思ったSWELL2019でした。
では。