現状の日本における仮想通貨関連の事業を規制していく流れは危機的であり、仮想通貨関連の事業を行う為には、
「スタートアップはほぼとる事が出来ない仮想通貨交換業のライセンス取得」
が必須となる流れになっています。
『仮想通貨メディアとかブログとかアプリとか山ほど出て来ているじゃん!!』
と思われるかもしれませんが、やはりそれらは新しい価値自体を作っていく存在では無く、あくまで新しい価値を広めて行く存在に過ぎません。
ブロックチェーンベースの新しいサービスを作って行くスタートアップが生まれない環境では、メディア自身、存在価値がどんどん薄まって行くでしょう。
(そうゆう意味では仮想通貨情報を発信している筆者自身、ポジショントークをしているだけです)
既に木村新司さんが下記のような提言をなさっています。
私の視点は彼のようにスタートアップ全体がどうこうでは無く、単純に1参加者としてそんな環境は面白くないよなぁとぼやいているに過ぎませんが。
これは、仮想通貨を知らない方が最初に疑問に思う事だと思います。
少なくとも現在においては、仮想通貨を使った新しい体験を提供しているような日本のサービスはほとんどないですよね。
例外的に、このALISはそうゆうチャレンジをしていて、それはALIS自体が例えどんなに使いにくかろうが、ダメであろうが、価値がある事だと思います。
でも、それ以外って、例えば送金を仮想通貨でやったら早いし、楽だよという事もあります。
ありますが、それ日本円じゃダメなんだっけ?と言われると少なくとも現時点では日本円でいいですよね。
じゃあ、Dappsのゲームやってみたら?等々色んな話はあるのですが、大体海外のプロジェクトで、日本語で体験出来る選択肢ってそんなに多くないんですよね。
一方で、中国語や英語が出来ると体験出来る事の選択肢はかなり増えて来ます。
オーストラリアなんかでは既に仮想通貨のATMが結構な台数があったり、決済出来るお店もかなりあったりしますし、Webサービスやスマホアプリ以外の部分でも海外の方がかなり進んでいるんですよね。
それは確かにそうなのですが、仮想通貨を短期的に売買する体験ってそれこそ株やFXと同じような体験で、そこに新しさがあるのかは難しい所です。
ましてや、現状でいうと、とりあえず買って寝かせておくのが無難じゃない!?というような相場でもあるので、例えば仮想通貨に興味を持ち始めた方が、何が出来るわけでもないですよね。
iPhoneが出たばかりの時、本当に大して面白くもないはずのゲームに何故かはまってしまった時の事を思い出すと、同じような体験は今はない気がしています。
わくわくするようなユーザー体験、これって稚拙でもどんどん生み出していかないと、ハマりようが無いよなぁと思ってしまいます。
その意味で、誰もがDappsも作れないような規制って、本当に仮想通貨・ブロックチェーン排除規制に近いものがあります。
もちろん、規制しなきゃいけない詐欺的な問題もたくさんありますし、それは早く規制して欲しいというのも偽りない本音です。
ただ、それで仮想通貨の新しいサービスを全部潰して行くのであれば、当然プレイヤーは海外だけに目を向けていくようになります。
既存のプレイヤーの利権確保や、問題解決の為だけの規制を行うのは、絶対にやめて欲しい。じゃあどうするの?という具体的な対案もここでは示していないのでこれはただのぼやきなのですが。
ALISでぼやいてみようと思った今日この頃でした。