近代では、実験による科学の探求の重要性が増した頃であり、書物のみで閉じていた科学が実験を重視するようになりました。
その中でガリレオ・ガリレイは当時としては珍しかった実験を行うことで斜面上の運動に関する実験等を行い、理論の実証に務めました。
ガリレオの実験やティコ・プラーエの観察をもとにしてつくられたケプラーの法則等をもとにして、ニュートンは、1687年に「自然哲学の数学的諸原理(プリンキピア)」を著し、自然界の法則をまとめることで、物理学の礎を築きました。
ニュートンの示した理論は、ガリレイらの発見した法則を一般化し、包括的な説明を与えることに成功しました。
プリンキピアは幾何学を用いて自然について説明していて、非常に難解でしたので、オイラーやライプニッツといった研究者達はそれを代数学の方法を使ってわかりやすくしました。
さらに、ラグランジュやハミルトンは、古典力学を応用しやすいように代数学を使って拡張し、新しい定式化や原理、結果を導きました。それにより、ニュートン力学を数学的に厳密な記述をする解析力学と言われる分野が生まれ、20世紀の量子論を考える上での基礎となりました。