(2020年3月に書いた感想をもとにしています)
通常版が9000円弱ってちょっと高いなぁ、と、思っていた時期が私にもありました。
いやぁ! 間違いでした!! すみませんッ!! お値段以上すぎる濃密な時間を楽しませていただきました!
(いや、十三機兵が特別高価なわけではなく、最近どのゲームもそのくらいするやつが多いですよね。なので、私にはどいつもこいつも高いんです。値段なんか気にならない財力欲しい。そのうちうちのゲームが1万本くらい売れる世界線に移動できたら、その時は欲しいゲームは全部限定版で買う所存です。夢は捨てんぞ)
ネタバレは致命的な作品だと思いますので、核心には触れずに感想を書きますね。
前提として、わたしは、ヴァニラウェア作品で遊んだことがあるのはWiiの朧村正だけでした。
いや、オーディンスフィア遊んでないとかおかしいだろと思われると思いますが、私はその……アクションゲームはド下手でして。
朧村正も結構難しくて自分では進めなかったりしたので、オーディンスフィアは難しいかな~と、思って、遠巻きにしていた部分がございました。そのうち遊んでみたいよなあと思いつつ……
そんな私ですが、十三機兵はADV+シミュレーションバトルということでしたので、これならば、いける!!! と、思い……
デスストランディングが終わり次第ダッシュで購入したのでありました。
ゲームは、ADVパートと戦闘パートがそもそもメニューからして別物になっていて、プレイヤーはこう、なんというんでしょうか、俯瞰視点から、物語や戦闘を任意のタイミングで紐解いていくような感じの仕組みになっております。(完全に自由なわけではなく、要所要所ではロックがかかっていて最低限の進行は制御されてる感じ)
お話は断片的で、戦闘と並んで「資料」もあるので、目撃した情報は資料集の方でおさらいしないと筋が通りません。
そもそもADVパートは「追想編」なので、始まった時点からすべて過去のお話なのですね。んで、戦闘パートの方が今の時間軸。
最初は結構混乱します。登場人物の関係性とかも、追想編で見ていく断片と戦闘で出てくるものがだいぶ違う感じだったりしますので。キャラもコロコロ変わってバンバン時代も前後するしね。
そして、なんか分からないなりに気になったキャラから追想編を読んでいくわけなんですが、最初に目を引かれたのは、とにかく演出の物量のすごさでした。
これを全部わざわざ2Dの素材で用意してるとかどうかしてる……と、白目向いて遊んでたのを覚えております。
よく見ていくと結構舞台は厳選しているし、かなり共通のモーションを使って演出をしていたりと(こういうところ、ボイスの力ってすごいですね)、なるほど感も溢れる感じなのですが、とにかく序盤のインパクトがすごくて、ものすごーくびっくりして遊んでいました。
しかし、お話はどんどん進み、謎が謎を呼び、さらに頭は混乱し、やがて技術的なことにいちいち関心を持っている余裕はなくなって、すっかり没頭して読み進める感じになります。どこを読んでも面白かった~ 幸せなことだ!
それにね、戦闘パートは戦闘パートで面白いんですよ。遊ぶ人によってやり方全然変わってきそうですよね。好きなスキルを盛り盛りにしてどっかーんと行ける感じでストレス解消になります。
私はあれよ、インターセプター無双で寝ててもバトル終わるぜって感じのやつです。
あと遠隔からのレールガン! 気持ちいい!
わちゃわちゃでばあああん!! って感じで、なんか私ごときでもうまいことやれてる感が感じられて、なんとも気持ちよく遊ばせてもらえる感じで、すごく楽しかったです。
話が面白い、とか、システムが好みの感じ、とか、そういう切り口から語っても大変すばらしいものだったわけなのですが、なんかこう……人間の執念みたいなものが作る巨大な建造物を1ピース1ピース目の当たりにできる感じで、割とこういう体験ってなかなか無いので、まだ未経験の方は一発キメといたほうが得ですよって思いますです。
よし、ネタバレはしてないぞ!
最期に、好きなキャラは……しいて一人あげるならミウラくん。
ハンバァグはおそらく世界で一番うまいものですからな!
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