みなさん。トークンポケット共同創業者の中村です。(@minicoohei)です。
本日は現状のブロックチェーンゲームの状況を伝えつつ、新しい形の投資が生まれつつあることをお伝えしたいと思います。5分位の記事なのでお付き合いください。
▼なお、この記事のベースになっているGaudiyの石川さんのブログポストを予め読むと理解が深まるかもしれないのでおすすめしておきます。
▼あとNFTインベスターという言葉をあとで使うのですが、そうした人たちの考え方を理解するためにも垂水ケイさんの記事もおすすめです。
▼もうひとつブロックチェーンゲームのパラダイムシフト「アセット≧ゲーム」を説明してるこちらのピプリクトさんの記事もぜひお読みください。理解が深まります。
ブロックチェーンゲームというのは、オンラインゲームみたいな、ブロックチェーンを使ったゲームの通称です。
ブロックチェーンのアプリケーションレイヤーにおける「ならでは」の特徴は、
①「二重送付耐性」があり「複製できないこと」により、デジタルコンテンツなのに唯一性が担保され、価値が保持できる点
②権利移転の際に「中央管理者不在で実施する」ことが可能で、事業者にとってもユーザーにとっても低いコストでそうした「価値のあるデジタルコンテンツを自在に交換できる」点
の2点です。
結果的に、ゲームのアイテムが資産性を持ち、ゲームにかけたお金も時間も情熱も資産になる世界というのがやってきます。
これはコンシューマーゲームが情熱をどれだけかけても資産にならなかった、MMOがどれだけ時間をかけても一部しか資産にならなかった、ソーシャルゲームが莫大なお金をかけても資産にならなかった、という相違点から新しい体験であることが感じ取れるかと思います。
ここからはいくつかの質問から回答していく形で記事を書いていきたいと思います。
ブロックチェーンゲームは儲かる!なんて言説があったりするのですが、実態を調査したので御覧ください。(N=407、トークンポケット(株)主催の調査です)
以下はブロックチェーンゲームの収益性についての印象を5段階で聞いたものです。
プレイヤーの目線から言うと、5分5分といったところでしょうか。
さらに、印象よりも実際の証拠で行くと、現時点のプレイヤーの50%は稼げてません。10万円以上プレイするだけで稼いでいる人が7%程度はいるもののぶっちゃけ普通の人はそこまで稼げてないというのが事実だと思います。
金持ちの怪しい道楽、アートみたいな怪しい世界なんでしょう?って実際に言われたんですが、データを見るとそうでもないです。
年齢こそ20-30代によってますが、
年齢的な分布は変わらないし、年収帯もそこまで大きくは変わりません。あくまで「イノベーター層」なだけであって、「お金持ちが遊んでいる道楽/アートみたいな怪しいもの」というわけではなさそうです。
ただ、一個だけ多分違いがあって
熱狂的なユーザーたちの多くは、株やFXの投資家層が増えていました。
これは上述した資産性がある=投資的性格があるためかもしれません。
ソーシャルゲームとの違い気になりますよね。
まずもともと課金を利用していたかどうか?でいくと66%くらい。ソシャゲ利用率自体は80%くらいでした。
課金額はまぁご想像の通りで、大体1割強が5万円以上投資していますが、ほとんど微課金という状況でした。
これがブロックチェーンゲームだとどうなるか?
5万円以上の投資が27%と、ソシャゲ時代の2倍以上という結果になっています。
つまり、大きめにお金をつぎ込む層が増えていると言えます。
儲からないのに、つぎ込むお金は増えている・・・というなかなか趣深い状態です。
実は広まる素地はあることが今回の調査からわかっています。
というのも、こういう投資性があるからというか、どこかマルチっぽいというか、先行者利益性があるからだと思うのですが、バイラル係数が高めです。
実際、紹介率は54%程度あり、しかも平均だと4.5名程度に紹介していました。
そのあと「怪しそうだから始めない」ので今は広がっていませんがが、紹介されて自然に始めるようになれば、k=2.25くらいありそうな感じです。
グロースエンジンはやっぱり「怪しくない」「認知」が大事だなと感じています。
実際、今はほとんどツイッターと口コミしかなく、他のトラクションチャネルの開拓が急がれる状態じゃないかなと感じています。認知を増やしたり、新しい投資先としての啓蒙を進めていくことが業界全体で必要そうです。
そして、印象論としてやっぱりクオリティが低いと思われているところは大きなボトルネックだと感じます。
しかしながら、ゲームのクオリティやUXというものは基本的に時間ともに改善するはずです。「ブロックチェーンゲームならでは」の体験をブラッシュアップしながら、見た目や使い勝手のクオリティを上げていけば改善してくと感じます。
1)儲かるわけではないが、お金自体の投下は増えて投資的になっている
2)熱狂的にはまっている人は「個人投資家」&既存のソーシャルゲームにお金を使っていた層ではない可能性が高い。そして、別に金持ち限定ではない。
3)口コミによる紹介をしたい新しい体験は伴っている。ただ、まだ認知が低く、仮想通貨自体のハードルの高さや、クオリティの低さで広まらない。
このあたらしい市場をこう表現してみました。
そしてこのマーケットで狙うのは、「ゲームのアセットにお金を注ぎ込みながら、”これは投資だから”と言い訳するようなyahoo掲示板などで株式投資を楽しんでいる個人投資家」がターゲットだと感じています。(「ICO的プレセールで投機的にバブルで楽しむ仮想通貨民」はすでに取りきった感があるため。まだいるかもしれないけど。)
この「ゲームアセットに投資し、配当を受け取りながら遊ぶ層」はまだまだ日本にたくさんいるはずです。(イメージ:チキン南蛮さん)
こうなってくると、大事なのが、「短期的な値上がり」だけでなく、「配当性向」であったり、「資産の流動性」になると思います。そしてそのための仕組みを整えたり、流動性を提供することこそがトークンポケット社の役割かもしれないというのが最近考えていることです
株式の投資情報をまとめた雑誌「四季報」のような形で、NFTに対しての投資性向や将来性について整理するようなメディアが出てきたりするイメージが最近もててきました。
リスクが大きいアセットもあれば、リスクが低いアセットもあり、それをNFTインベスターと言われている人たちが吟味しながら、遊びながら投資する。そんな世界がやってきます。きっと。
僕たちトークンポケットはこれまでマイクリ、クリスペ、くりぷ豚を始めとして、たくさんのブロックチェーンゲームとのやり取りをしておりますし、僕自体もDappsを過去作成したことがある経験豊富なチームです。
ぜひ、ブロックチェーンアプリを作る場合はご相談いただけますと幸いです。