前回は、飼料転換率(Feed Conversion Rate)という難しい言葉まで出して、
「昆虫食はチキンを生産するよりも必要とされるエサの量が半分で済みますよ。」
みたいなことを話題にしました。
でも、これじゃ~ねぇ、きっと読者のアナタは満足しない。
なぜならワタクシだって
「な~んだ、2倍の費用くらいの差ならイナゴなんかよりもチキンの方が絶対いいよな。」
って思っちゃうもん。 ・・・でしょ。
ただココには「からくり」があるんす。
先ずは言わずとしれた
入手可能性(Availability)っていうヤツなんです。
アナタがノマドに車中泊などを転々とした際、
偶然にも野生のニワトリ、豚、牛に出逢う確率など先ず皆無であります。
もし見つけたらそれはどこかの畜産農家から脱走してきたもんだろうし、
第一、それらを殺めて食するなど到底、無理であります。
ところが虫であれば、郊外に行けばあらゆる場所で出会う可能性がある。
まるで霞や靄を食糧とするように思い立ったら
「そこがほら、採取場だ!」 みたいな感じなのだ。
さらに昆虫の場合、他の商品作物や家畜などと異なり、
自宅での飼育が可能だという点が素晴らしい。
つまりニワトリや豚を自宅で自身の食材として飼育するなど、
先ず一般家庭では無理であり、しかもエサ代も高額となるが、
昆虫飼育であればアパートの一室で可能となる。
さらにエサといえば廃棄物に近いものでOK、リンゴの皮やキャベツなどだ。
よくスーパーなどではキャベツの一番外側を購入する直前に
客が剥いて捨てている光景を見ることがあるがアレで十分なんじゃないかな?
こんな自分が着目するくらいだから、
最近、にわかに露出度が高くなってきた「昆虫食」は
これからビジネスにさえ繋がるかもしれない。
いずれ自身が勉強した
国際経営学の視点から3C分析について投稿しようと思うが、
そこでスイート・スポットと呼ばれる
商機が生まれる可能性があるとさえ思っている。
自分の意志とは関係なしに値段が上下するFXなんかに賭けるよりも、
確実に自身の生活費を減らし、
さらに余剰分を販売できるような時代がくれば・・・
なんてことを考えてるのは、きっとまだ自分だけだろうなwww
とは言え、今、店頭で「昆虫食」を見かけるなんて、先ず無理だろうな。
長野などでは郷土食材として、イナゴやハチノコなんてあるみたいだけどね。
確かにわれわれ日本人の頭の中には、動物タンパク源と言えば、順に「牛肉←豚肉←鶏肉」という厳然たるの階級(ヒエラルキー)が存在している。
でも、ところ変われば事情も異なる。
事実、世界では1,900種類以上の昆虫類が食べられているのだ。
日本人のおもな動物タンパク源の一週間あたりの消費量は次のとおりだ。
だがこのうち特筆すべきなのは、世界的な和食ブームを背景に乱獲と価格の高騰が続く魚介類は消費量が減少している一方で、比較的安価な鶏肉の消費量は増加し続けている点だ。
21世紀は人口爆発の中で人類は新たなタンパク源の開発が叫ばれている。日本人は、次第にチキンにシフトしている。世界中でタンパク源の奪い合い競争にわれわれ日本人も知らず知らずのうちに巻き込まれているのだ。
・・と皆さんの危機感を煽るだけ煽っておいて、
って声が聞こえてきそうだ。
というワケで、そろそろ次回からは昆虫食の実食に迫っていこうかと思う。「口だけ番長」じゃダメだからねwww
では、一体、どんな昆虫食から自分はチャレンジすべきだろうか?先ずは、世界の昆虫食のレパートリーから調べるとするか?
国連食糧農業機関(FAO)によると、現在、世界では1,900種類以上の昆虫類が食べられていることは既に紹介したとおり。そこでその内訳を調べてみると次のようなものであった。
う~ん、どうだろう・・・甲虫類か・・ORZ.
甲虫類ってカブトムシ、クワガタ、コガネムシの類だよね。こんなものホントに食べるんやろか?確かに樹液をチュパチュパしてるワケだから、メープルシロップみたいな味なのかも。
でも、正直、クワカブ(クワガタ&カブトムシ)と言えば、かつての息子にとっては、まさに愛玩動物、つまりペットだったワケで、ちょうど犬猫を食さないように、あまりにも気乗りがしない。
そこで登場するのが、本投稿の第一回目で出てきた
「カリフォルニア・ロール方式」だろう。
つまり少しでも抵抗感が少ない「なんちゃって昆虫食」によって、
自らを少しずつ慣らしていき、
そして徐々にゴールポストを
コテコテの昆虫食に辿り着くまでずらしていくことにしよう。
既にコオロギがコンゴでは高級タンパク源として重宝されていることには触れた。きっと味も悪くはないはずだ。それとの繋がりで言えば、同じグラスホッパー(バッタ類)でいけば、イナゴなんてどうだろう?
ワタクシの幼き頃の記憶を辿れば、ここ北国でも当時、デパ地下で「イナゴの佃煮」みたいのが売ってたはずだ。
よし、これで行くか!!