築150年の一般家屋をカフェ&ゲストハウスにした付知(つけち)ばあちゃんち。
食器の9割は貰い物です。築150年の空間に似合うものを探したら、昭和の物がピタッと来るので。SNSで呼びかけたら沢山の食器をいただけました。
昭和初期の食器と言ったら特徴は二つ。歪んでいて、焼きむら普通、染付も歪んでいる。このゆるい造作が好きです^^ クオリティが低いといったらそれまでですが、私には、一個づつ個性があると思えるのです。全員おなじレベルを求められ、傷とも言えない傷ではねられる現代社会の中で、これでもいいじゃんか!とニヤッとほくそ笑んでいる感じがするのです。
二つ目の特徴は、電子レンジ出現前の食器ですから、金や銀をつかっている絵付けが多いことです。当然、電子レンジには使えませんが、少し色気があって素敵です。
大きな平皿で、絵柄は朱と黒の大きな鯉。鯉です、鯉。なかなか見ないデザイン。見た瞬間に笑ってしまいました。だってね。目が合うんですよ、鯉と。この楽しさをみんなにもおすそ分けしたい!(思わないかもしれませんが・・・)
鯉と言えば池にいるもんだ。だから皿に液体をいれたい。ところが、くぼみがすこーししかない浅い平皿。そうだ!カレーなら液体だけどこぼれにくい・・・ということで、カレーにすることにしました。
池です。カレー池の底には鯉が住んでいる。う~~~ん。ご飯はどうする?
ひょっこりひょうたん島~♪ いまや通じるひとは希少だろうけど。
ご飯はひょうたんの形にしました。最初は白米で作っていましたが、お客様が「もっともっちり感がほしい」と希望され、現在は「もち麦黒米」で作っております。
この「ひょうたん島カレー」。メニューの中では3番目に人気があります。来店のたびにこればっかり注文してくださる人もいます。
このお皿。実は5枚しかありません。昭和の食器は焼きもあまいので、すぐに割れてしまいます。だからね。お皿がわれたら無くなるメニューかもしれません。
たまーに「大盛で!」と注文されると・・・ひょうたん島が積まれます。
すたっふからは「オペレーションが面倒くさいです」と意見があがってきていますが、そこは「慣れてね^^」とお願い一点張りです。