中華料理の時に飲むお茶と言えばジャスミン茶が定番ですが、その独特の香りはリラックス効果もあり、口当たりも良く好んで飲む人が多いお茶でもあります。
中国茶にはカフェインが含まれていないというイメージがありますが、実はジャスミン茶にはカフェインが含まれているようです。
今回はジャスミン茶とカフェインの関係についてまとめてみました。
そもそもカフェインにはどんな作用があるかご存知ですか?
カフェインには中枢神経を興奮させる作用、つまり強心・覚醒作用があります。体を興奮させるので眠気対策にもよく使われるんですね。
しかしこのカフェインには摂取しすぎると副作用反応が出る事もあり、覚醒作用で不眠になったりめまいが起こるという症状がでる可能性もあるので、体質に合わない場合は摂らない方が良いでしょう。
カフェインはコーヒー、紅茶、ココア、チョコレート、もちろんジャスミン茶にも含まれていますが、カフェイン自体が悪影響になるワケではなく、過剰に摂取する事に気を付けなければいけないと言えます。
ジャスミン茶はジャスミンの花だけで作られているわけではなく、様々な茶葉にジャスミンの花を入れて作られるので、どの茶葉を使用しているかでカフェインの含有量が変わってきます。
一番カフェイン含有量が多いのは玉露ベースのジャスミン茶で、150ml中180mgです。次いでコーヒーの150ml中100mg。ココアの150ml中50mg。抹茶の150ml中48mg。紅茶、緑茶、ほうじ茶、烏龍茶は150ml中30mgです。
カフェインは熱を加えると気化するという性質がありますが、緑茶は茶葉の加熱によって発酵を止める「殺青」を行うためにカフェインの量が減少するんですね。含有量は同じでも緑茶ベースのジャスミン茶が一番消化が良いとされています。
ジャスミン茶は中国では「茉莉花茶(モーリーファーチャ)」日本では「まつりか茶」「さんぴん茶」と呼ばれて多くの人に好まれています。
ジャスミン茶の主成分は、それぞれの茶葉に入っているカフェインを始め、タンニン、カテキン、ビタミン、ミネラルの他にジャスミンに入っているベンゼルアセテート、リナロール、インドールといった香り成分が含まれています。「ベンゼルアセテート」は、良い香りを出す他に右脳を刺激して自律神経の緊張を緩和してくれるという効能もあります。
花茶の中でも「クィーン」と呼ばれているジャスミン茶は、中国では古くから不老長寿の薬として愛飲されていたと言われています。
ジャスミン茶を美味しく楽しく飲むためには、カフェインの摂取量に注意が必要ですが、基本的に1日のカフェインの適量は300mg~400mgです。含有量の少ない紅茶、緑茶、ほうじ茶、烏龍茶ベースのジャスミン茶なら150mlで30mgなので、1日に1.5リットルは飲んでも大丈夫という事ですね。
これはあくまでも成人に対しての量なので、子供は1日50mg、妊娠中の女性の場合は1日150mgが適量になります。
ジャスミン茶には実に様々な効能があります。中でも女性に嬉しいのがダイエット効果と美肌効果でしょう。
ビタミンC・E、ミネラルが豊富で、特に美肌に効果的なビタミンCはジャスミン茶3杯でリンゴ1個分だと言われています。継続して飲む事で女性ホルモンのバランスを良くする効果もあるので、ホルモンバランスの崩れによる肌への影響も軽減されるでしょう。さらに脂肪を分解したり皮下脂肪をエネルギーに変えて脂肪の燃焼を促してくれる作用もあるので、肌の荒れやすいダイエット中にも最適な飲み物といえますね。
中華料理ではポットでサービスされる事も多いジャスミン茶ですが、殺菌作用があるので食後に飲む事で口臭予防やニンニクの臭いを消す効果もあります。
またアルコールに対して解毒・殺菌・鎮痛作用が期待できるので、酔い覚ましや二日酔い、二日酔いからくる頭痛にも効果を発揮するでしょう。
様々な効能があるジャスミン茶にはカフェインも含まれています。
「ジャスミン茶を飲み過ぎると身体に悪い」という噂もあるようですが、それは飲み過ぎる事でカフェインを過剰摂取してしまう事が原因で言われているのでしょう。
適量を守っていれば問題はないので、香りをかいだだけで幸せになれるジャスミン茶を是非楽しんでくださいね。
ジャスミン茶とカフェインの5つの関係性
・カフェインとは?
・ジャスミン茶のカフェイン含有量
・ジャスミン茶の主成分
・1日のカフェイン摂取の適量
・ジャスミン茶の効能
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