
3月チャレンジカップ(ゴールド級)の黒文明ゴールドカードの使用率「ケルベロスとサキュバスの差」について

ケルベロスとサキュバスは「死亡時にユニットを出す」という点で同じ能力を持っています。ケルベロスは3/3⇒3/3、サキュバスは1/2⇒5/5です。
一方で、使用率はケルベロスの使用率77.5%、勝率57.0%に対し、サキュバスは使用率0.4%、勝率25.0%となっています。


たった1コストで大きな差がありますが、その要因として
①スタッツの差
②バランスの差
③4コスト以降の死亡時効果
などが考えられます。
①について、4コストのシルバーカードで「グレンデル4/5/5」がありますが、グレンデル自体も(使用率1.5%、勝率21.4%)と高くはありません。そのため、スタッツがそれほど強いとは言えない可能性があります。
②について、最初に召喚させるサキュバス自体のスタッツが1/2と低くなっています。ケルベロスは3/3⇒3/3とバランスよく使用できますが、サキュバスは最初が弱く後が強いというバランスであり、使いにくい可能性があります。
③について、同じく死亡時効果を持つ「バイアクヘー」(使用率0.8%、勝率25.0%)「ヴァンパイアロード」(使用率6.1%、勝率47.5%)も使用率、勝率が高くありません。一方で、「アリシア」は「召喚時堕天使カードを手札に加える」なので死亡時効果より遅い能力となっていますが、(使用率51.8%、勝率55.4%)と健闘しています。アリシア自体が5/5のスタッツを持ち、さらに堕天使カードが相当強い(攻撃力が高くフィニッシャーに成り得る、体力が高く除去されづらい、カードを引く、バフ、デバフ、除去等の召喚時能力を持つ)ためと考えられます。

また、3コスト以下のブロンズカード「リリス」(使用率46.5%、勝率51.2%)、「屍の魔術師」(使用率53.8%、勝率52.4%)は同じく死亡時効果を持ちますが、使用率、勝率共に高くなっています。
そのため、ケルベロスとサキュバスの試用率の差について、私は特に③が要因であり、「4コスト以降の死亡時効果は相当強くないと使用されない」ではないかと思います。
〇その理由
・クリスペは盤面に何もない状態から始まり、いかに盤面を変化させるか、または相手にさせないかの戦い。
・盤面を変化させる、させないために、本来的に「効果」は早く発揮した方が良い。そのため、「死亡時の効果発動」はデメリットと言える。
・ただし、序盤に関してはその限りではない。例えば、初手で召喚時のデバフ効果を発動しても効果を発揮しない。
・そのため、序盤の死亡時効果はデメリットとならず、相手の盤面変化を防ぐ手段として効果的である。
・ただし、序盤を過ぎると盤面変化のタイミングが遅れる為、次第にデメリットが顕在化する。
・そのデメリットを補うためには「相当強い」効果が必要になる。
では「序盤」とはいつまでか。
〇序盤(黒文明の死亡時効果が効果的な範囲)
・LP25の中では3コストまでが「序盤」(死亡時効果がデメリットとならない範囲)ではないかと考えられる。
・その理由として死亡時効果を持つカードの使用率、勝率が3コストまでとそれ以降で大きく異なる。
上記はあくまで黒文明の一部のカードを切り取っての話になりますが、クリスペ全体でも同じ傾向が見られ、召喚時~ターン終了時の即時盤面変化の能力もしくは直後の相手の盤面変化を制限する能力(前衛)が重宝されていると思います。
〇4コスト以降の死亡時効果はもう遅い
特に、黒文明の4コスト以上では、そのターン内での盤面変化能力もしくは前衛を持たないユニットはデメリットが顕在化し、それを補う相当強い能力がなければ使用されづらい状況となっています。
以上、ケルベロスとサキュバスの使用率の差についてでした。











