節分(主に立春前)に、
恵方(吉の方向)を向いて、
願い事を思い浮かべながら丸かじり。
言葉を発せずに最後まで食べきると願い事が叶うという巻き寿司の事ですが
起源は正確には不明。
1930年頃に大阪鮓組合(海苔問屋)が「幸運巻寿司」として仕掛け、
1986年に小僧寿しが「縁起巻」で商標を取るも流行らず、
1989年にイオンが「イオンの恵方巻き」として販売、
1998年にイオンが全国展開した事で普及。
恵方を向いて無言で…というのは当初の「設定」にもあったんですね。
後付けじゃなかったか。
さて、こうして生まれた「節分の寿司」には
1日約650億円という驚異的な経済効果(関西大学調べ)があり、
売れ残りなど廃棄処分による損失額は約12億円、ロス問題を解決するにもチェンスとお金の香りが漂っています。
「京都で舞妓のお座敷遊びとして太巻きを利用していた」
と、聞いたことがあったので、商売やお大臣遊びの延長という印象が強かったのですが、そっちは俗説…というか発祥不明だからどれも俗説っちゃ俗説か。
具は七福神にちなんだもので基本7種、福を「巻き」込むという事で
恵比寿は釣り竿に鯛…鯛っ!桜でんぶだ!
弁才天は伊達巻、福禄寿と寿老人が海老とかんぴょうで…ってまぁいいか。
そして今はこんなのも。
マグロ巻き、ひれかつ巻き、ローストビーフ恵方巻やツナマヨ恵方巻、
納豆の細巻を恵方巻として売っているツワモノも居ました。
もはや何でもOK。
昼に買って冷蔵庫に入れておいたせいか、ひれかつにアゴをやられました。
旨かったけども。
家族四人で北北西を向いてだま~って食べる光景は傍から見ればかなりシュールだったことでしょう、海苔問屋め…面白イベントをありがとう。
ではでは。