ファミコン版をプレイした当時読んでいれば、もっとゲームを楽しめただろうなあとは思うものの、今読んでも面白さはそのまま。
極小の文字サイズで詰め込まれた武将紹介はページ数以上の情報量を誇り、馴染みのないキャラもかいつまんで勉強できるほか、一部コラムが趣味全開で実に堪らない。
ありがちな正史と演義の比較はともかく、後漢時代の人口調査の資料に基づいて当時の人口を分析した「本当に人口の多かった場所」はまさに白眉の内容。
眉唾な奇門遁甲にも真顔で踏み込む姿勢は、学研のエソテリカシリーズやムーに通じるものがある。