
同じ素材でありながら行き着くは多く、道は複雑に別れゆく。きなこは行き着いた先かまだ道の途中なのか。
きなこはデザートの世界で和の食材である。ひとふりすれば存在感の広がる香ばしさ口に入れればわかるきなことしての和。しかしきなこはただの大豆の粉である。それ自体に甘さはなく甘物としてのきなこは砂糖の甘さからくる。
ミスドではきなこリングのみが現在きなこを使ったドーナツとして存在しているがここに甘さはない。まさにきなこドーナツであり生地ときなこを味わうものである。カロリーを振り返ってみても225kcalこれは生地ときなこ本来のものばかりであり糖分がほとんどないことを示している。
おはぎやわらび餅でも場合によっては砂糖の入っていないきなこが使われるがその場合は本体に十分に砂糖が入っているなど甘さが全体から抜けているということは稀である。
なぜミスドのきなこリングはこうも糖分を抜いたのであろうか。一介の冒険家である私には想像するしかできないが一つ推理してみよう。
甘いものばかりの店であるミスドで過ごしていると時々見受ける情景として甘くないドーナツはどれ?という質問をしている客を見ることができる。付き合いやお土産などで立ち寄ったが自分は甘いものが得意でなかったり健康を気遣って避けている場合である。
こんなときスタッフが進めるのがポン・デ・リングのプレーンやポンデ黒糖、そしてきなこリングである。
最初に確認したようにきなこは大豆の粉である。
そして女性には喜ばれる効果が高いとされている。大豆イソフラボンは女性ホルモンに似ていて体調を整えるのに良いとか血糖値の上昇も抑えられるとか便秘にもいいとか。
とはいえきなこリングで摂れるきなこの量はスプーン一杯ほどであるし毎日食べるものでもないのできなこを摂る習慣のある人のある1日には良いという程度であろう。
しかし気休めにもおやつの選択肢としてもきなこリングを食べることで満たされる気持ちと解消されるストレスを考えればその効果はもっと高いのやもしれない。
甘いものを求める相手には合わないがおやつを口に入れたいだけの人にはいい選択肢になることは間違いない。











