こちらのトピック
ロッテの商品で乳のアレルギー成分表示がなかった製品からアレルゲンが検出された問題。
正直ニュースだけ見ると、本社と工場の営業と広報と品管あたりの情報統制がとれておらず、ロッテ自身整理できていない感あり。それか気づかないふりしてうやむやにしようとしてるかな。
お菓子メーカーでこれは頂けないね。
乳のアレルギーはそばや甲殻類に比べれば重症化しにくいとは言われておりますがそれでも、死に至る可能性あり。人によっては毒です。
特に小さい子どもでの発症例が多く、乳を使ってないお菓子は貴重なのでアレルギー持ちの子供からしたら貴重なものだったはず。
アレルギー表示は食品表示でも最重要とされる項目。
今回も[乳を扱う工場で作ってます]の表記はあったようだけど、こうなると品質管理態勢が不十分な気もする。たぶん毎回規定値越える訳ではなく、製造品の前後の製品由来や季節、忙しさなど複合的な要因由来だと推察する。
これを回避するには原材料に乳をあらかじめ入れておくしかない。
これは個人的な思い出なのだが、ある食品アイテムを開発した際、意図せずしてだが「乳」由来の成分が入らなかったことがある。
経験が足りなかった私は、
「これで乳アレルギーの人も食べられるじゃん!訴求ポイント増えたやん!やったね!」
とか考えていたのだが、最初から新商品のみの製造ラインなど作れず、そうすると既存製品と同一ラインでの製造となる。
基本的な洗浄は行うがどうしても微量で反応する可能性が捨てれないアレルギー成分を完全に除去はできず、なくなく製品の味や形に影響のない極少ない乳を入れることで商品化に至った経緯がある。
乳アレルギー持ちの方からしたらたまったものではないと思うが、食品が安く安定的に提供できるのはそういった、選択をとられている背景があるのは事実です。
もう一点回避の方法としてはもともと完全に乳を扱わない製造工場で製品を作ること。厳密にやろうとすれば、同じ工場内でもNGなので、専用工場になります。ロッテのようなお菓子の工場でこれは難しいですかね。そうなると外部委託とかになり、さらに価格は上がりますが。
なんにせよ、これはもっと騒がれてよいニュースだと思う。
それだけ、メーカーの責任は重く、背負わなければいけない範囲の問題だと感じる。
とか、こんな感じのことを新発売のパイの実を食べながら書きました。
その味は少し、苦い。
どうぞよしなに