「暑さ寒さも彼岸まで」と言いますが、9月に入ってもまだまだ残暑厳しいです。
とは言え、うるさかったセミの声も消えてしまいました。秋近し?
先月、鮎料理を食べに行ってきました。
(フリー素材より)
鮎は、夏の間は清流に住み、石についた藻=河苔(かわごけ)を食べて育ちます。
行ったのは名古屋から車で1時間半くらいの岐阜県の根尾川上流。
根尾川は、木曽三川のひとつ。揖斐川の支流です。
山間のここまで来ると、谷を渡る風がちょっと涼しい。
鮎料理専門の「梁(やな)」と呼ぶ川辺の施設で食べました。
梁は、厳密には、川に仕掛けられた「竹のスノコによる鮎取りの仕掛け」で、産卵のために川を下る鮎を取るものです。
併設の料理をふるまうお店も梁と呼ばれています。
(フリー素材より)
アユ料理と言えば定番は「塩焼き」ですが、その他にも、煮物や味噌田楽、フライ、アユ雑炊など、があり、梁では「フルコース」で鮎づくしが楽しめます。
私が連れて行ってもらった根尾川の「上柳瀬やな」は、身の締まった美味しい鮎を料理してくれます。
(上の写真3点:上長瀬やなホームページより)
アユ料理の”王道”は「塩焼き」でしょうか。
どれも、とてもおいしかったです。
その中で、板前さんの腕の冴えを感じたのが「お刺身」。
見事に下ろされてますね。美しい&美味しい。思わず写真にパチリ。
スーパーで売っているぷくぷく太りの鮎はちょっと油っぽいものもありますが、これはまったく爽やか。(1日に使う数を考えればこれも養殖のはずなのに)
”素材の良さ”が刺身だとよく分かります。
そもそも天然アユ(プロの釣り師が存在する!)は、仕入値が1尾600円以上もするそう。
自分の店の梁にかかる鮎も数が知れているので、料理で出す鮎は、残念ながら”仕入れ”のものです。
これで十分美味しいですよ。(清流をひいた生け簀で一定期間飼育する「天然風味」を刺身用などに一部仕入れているらしい)
そして、締めの一品「鮎茶漬け」
焼いた鮎が乗った”おこげ飯”を出汁茶漬けで頂きます❤ これもパチリ。
何回か食べたことのある”鮎雑炊”とはまた違う美味しさでした。
”カナカナカナ”と鳴くヒグラシの声とともに行く夏を惜しみつつ、鮎を美味しく頂きました~。
来年また会おう、鮎くん!