最近、海外でブームとなっている「グリーンコーヒー」というコーヒーを知っていますか?グリーンコーヒーは、焙煎されていないコーヒー豆のことです。
このグリーンコーヒーには通常のコーヒーには含まれていない成分が含まれていて、それがダイエットを始めとする様々な健康・美容効果をもたらすと今とっても話題になっています。
そのブームはアメリカから始まり、ついに日本に到来!一体グリーンコーヒーとはどんな存在なのか、どんな効果があるのかをご紹介します。
グリーンコーヒーは、その名の通り「緑色のコーヒー豆」。通常のコーヒーが焙煎されて茶色をしているのに対し、焙煎されていないグリーンコーヒーの豆は緑色をしています。
この焙煎する前の状態にあるグリーンコーヒーは、通常のコーヒーと同じようにお湯や水を使って簡単にコーヒーとして飲むことができます。
グリーンコーヒーと通常のコーヒーとの違いは、何と言ってもこの「クロロゲン酸の有無」です!
クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、熱に弱い為コーヒー豆を焙煎する過程で分解され、消えてしまいます。
グリーンコーヒーは豆を焙煎する前の状態なので、このクロロゲン酸が消えずにたっぷり残っているのです。
ちなみにこのクロロゲン酸は、焙煎前の状態と比べると焙煎後には約5分の1程度の割合しか残っていません。
カフェインには眠気覚ましや利尿作用などの良い効果もある中、自律神経を乱したり胃腸を弱らせたりする悪い作用も目立ちます。
そのため最近では「ノンカフェイン」という言葉も良く耳にします。
グリーンコーヒーは、通常のコーヒーと違ってカフェインが少ないことも特徴です。コーヒー豆の種類によって異なりますが、中には通常のコーヒーと比べてカフェインの占める割合が10%になるグリーンコーヒーも存在します。
しかし、「カフェインには脂肪燃焼効果がある」という事実があるのも確かです。美容や健康に敏感な女性は「カフェインがないのにダイエット効果があるの?」と気になるのではないでしょうか?
結論から言うと、グリーンコーヒーによるダイエット効果はクロロゲン酸によるものなので、カフェインはなくても大丈夫なのです!
カフェインには確かに脂肪燃焼効果がありますが、同時に自律神経を乱す作用もあるため何らかのストレスを抱えた状態でのダイエットになってしまいます。
グリーンコーヒはクロロゲン酸によってダイエット効果を得るので、ストレスフリーで快適なダイエットを可能にします。
グリーンコーヒーが身体に良い影響を与える理由はやはりクロロゲン酸の存在にあります。
クロロゲン酸によって得られる効果は次の通りです。
グリーンコーヒーに含まれているクロロゲン酸の効果を挙げるなら、1番に出てくるのがこの「脂肪燃焼効果」です!
このイメージが強いため、グリーンコーヒーと言えば多くの人が「ダイエット効果」と答えます。
インドで行われた臨床試験では、肥満気味の成人男性と成人女性にグリーンコーヒーを与え続けた結果、体脂肪が15.8%、BMI値が10.3%減少という驚異的な効果が見られました。
通常、身体に摂り込まれた脂質はミトコンドリアによって吸収され、エネルギーとなります。そのため、脂質を効率よくエネルギーとして消費するのであればこのミトコンドリアの働きが必要不可欠になります。
脂肪の燃焼は、ミトコンドリアの中にある「UCP1」と呼ばれるたんぱく質が担っています。クロロゲン酸にはこのUCP1の働きを活性化させる効果があるため、脂肪燃焼効果があると言われているのです。
クロロゲン酸には脂肪を燃焼させる効果がありますが、ただ燃焼させるだけではなく脂肪の蓄積を防ぐ働きもあるのです。
脂肪肝は肝臓に中性脂肪が蓄積された状態で起こる生活習慣病です。
中性脂肪は摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多くなったときに余ってしまったエネルギーのことを言います。
クロロゲン酸には中性脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
そして同時に脂肪を燃焼させる効果もあるため、身体に摂り入れていれば自然と内臓に蓄積される脂肪の量は減っていきます。
中性脂肪が肝臓に蓄積されることによってメタボリックシンドロームや動脈硬化、糖尿病などの様々な病気を併発するリスクがあります。
健康な身体を保つためには是非とも予防したい病気ですね。
クロロゲン酸は糖尿病の予防にも有効的な存在です。既に動物実験を始めとする様々な臨床試験でも立証されていて、クロロゲン酸には血糖値の上昇を抑える働きがあることがわかっています。
血糖値は、炭水化物が分解されていく中でグルコース(ブドウ糖)に分解されるときに上昇します。
クロロゲン酸にはこのグルコースが生成されるのを抑制する働きがあるため、血糖値の上昇を防ぐことが出来るのです。
通常であれば、膵臓から分泌されるインスリンが血糖値の上昇を防いでくれます。
しかしすでに糖尿病を発症してしまっている人はインスリンの働きが鈍くなっている状態であるため、インスリンに血糖値を防ぐ効果は期待できません。
インスリンに頼らずに血糖値を下げることの出来るクロロゲン酸は、今糖尿病の治療にも有効的であると評価されています。
クロロゲン酸はポリフェノールの一種です。ポリフェノールには「抗酸化作用」と言って、身体の細胞を酸化させ壊してしまう活性酸素を除去する働きがあります。
活性酸素によって身体の細胞が壊されると、次のような弊害が起こります。
皮膚の細胞が壊されてニキビなどの肌トラブルが起きやすくなる
内臓を構成する細胞が壊されてあらゆる身体機能に異常が生じる
免疫細胞の働きが落ちてガンや生活習慣病の発症率が高まる
活性酸素を除去する働きのあるクロロゲン酸には、こうした害を防いで美容と健康の両方を保つ効果が期待できます。
グリーンコーヒーを飲んでいると、悪玉コレステロールの減少効果が見られます。
悪玉コレステロールは血液の中に存在していて、増えすぎなければ無害な存在です。しかし量が増えすぎることで動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化は、そこから更に心筋梗塞や脳梗塞、狭心症などの病気を併発する恐れがあります。
グリーンコーヒーは、実際にどんな風にして身体に摂り入れるのでしょうか?
コーヒーにして飲む以外にも、様々な楽しみ方が存在します!
グリーンコーヒーの最も手軽でオーソドックスな楽しみ方は、やっぱりコーヒーとして飲むことです。
豆をドリップして飲むのが億劫なら、ティーバックタイプのグリーンコーヒーも販売されているのでおすすめです!
コーヒーとして飲むのなら、お好みで
ハチミツ
シロップ
シナモン
レモン
などを一緒に入れるとそれぞれで違った味わいを楽しむことができますよ。
グリーンコーヒーはドレッシングを作ることもできます。サラダなど、多くの料理と組み合わせることができるドレッシングは作り置きしておくと便利ですね!
材料
トマトや玉ねぎなどお好みの野菜(少量)
水出しのグリーンコーヒー(大さじ1)
サラダ油やオリーブオイル(大さじ1)
塩(小さじ1)
作り方
お好みの野菜をみじん切りにします。シンプルなものが好きなら野菜はなくても構いません。
ボウルに切った野菜と他の材料を全て入れ、和えたら出来上がりです。
グリーンコーヒーの豆は通常のコーヒー豆と比べて硬いため、豆のままガリガリと食べることはおすすめできません。
しかし、その豆を砕いて粉末状にすることで様々な料理に混ぜ込んで使うことが出来ます。例えば、
パンケーキの生地
クッキーの生地
ヨーグルト
スムージー
ソース
スープ類
などに混ぜるといつもとは一味違った風味を楽しむことができます。特にこれと言った決まりはないので、いろんな料理に混ぜて楽しんでください。
身体を健康に保つために大活躍してくれるグリーンコーヒーですが、むやみやたらに摂れば良いというわけではありません。
より効果的・安全にグリーンコーヒーを楽しむために次の2点を知っておいてください。
グリーンコーヒーには身体の調子を良くするための効果がたくさん備わっています。それらの効果を最大限に活かすためには、グリーンコーヒーは食前or食事中に摂り入れることがおすすめです。
クロロゲン酸の脂肪を分解・燃焼させる効果と血糖値の上昇を抑える効果は、食事中や食後にこそ発揮されます。
そのためグリーンコーヒーは食前や食事中に飲んでおいて、食事で体内に入ってくる脂肪や糖質に備えることが必要なのです。
普通のコーヒーダイエットだと、カフェインの過剰摂取による副作用が懸念されています。
しかしグリーンコーヒーに含まれているカフェインは僅かなものですから、カフェインによる副作用は心配ありません。
また、クロロゲン酸による副作用は過剰摂取による便秘が報告されています。
ただグリーンコーヒーを飲むだけならクロロゲン酸を大量に摂取することは難しいのですが、グリーンコーヒーのサプリメントを大量に飲むとクロロゲン酸の過剰摂取を起こしやすくなります。
いずれにしても摂りすぎ・飲み過ぎは良くありません。サプリメントやコーヒーといった形式を問わず、グリーンコーヒーの過剰摂取には気を付けてください。
グリーンコーヒーはまだあまり知名度が高くありませんが、秘められている効果はどれも女性にとって嬉しいものばかりです。
特にダイエット効果は顕著に出やすいので、スタイルに悩んでいる人は試す価値ありです!
グリーンコーヒーはなかなかスーパーや食品売り場では売られていませんので、探すときは輸入食品店やネットショップから探してみてくださいね。
手に入れるのなら、知名度があまり高くない今がチャンスですよ!