独特の形と粘り気のある食感で人気の野菜「オクラ」の旬はまさに暑くなるこれからの季節です。
オクラは栄養もあり、お浸しにするのはもちろん、サラダに入れたり、丼やうどんの具としても活躍しますよね。そんなオクラですが、実は自宅でも簡単に栽培できるんですよ。
今回はオクラの栽培法についてご紹介しますので、今年の夏は是非自家製のオクラを食べてみませんか?
夏が旬であるオクラは、南アフリカ原産の野菜なので、暑さには非常に強いです。
オクラには切り口が星形になる「グリーンスター」「アーリーファイブ」という種類と、切り口が丸くなる「エメラルド」という種類がありますが、どちらも比較的丈夫で栽培しやすいので初心者向けの野菜と言えるでしょう。
オクラにはビタミンA、B、C、E、カルシウム、食物繊維、鉄分など様々な栄養素が含まれているので、夏バテを乗り切るためにも積極的に摂りたい野菜ですね。
オクラは市販の培養土を使って栽培するのが簡単ですが、自分で土を配合するという場合は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1の割合で配合して、そこに土10ℓ当たり石灰を10~30g混ぜ合わせてください。
深く根を張る野菜なので、プランターのサイズは深型で60㎝以上のタイプを選びます。浅いと草丈が高くなった時に倒れてしまう可能性があるので注意してくださいね。
またオクラは湿気を嫌うので、水はけの良い土を好みます。そのためにはメッシュが付いているプランターや、発砲スチロールを網に入れて底に敷き詰めてください。
植え付けは種まきと苗から植える方法がありますが、初心者の場合は苗から植えた方が失敗なく栽培できます。
植え付けの時期は4月下旬~6月下旬で、収穫時期は6月中旬~9月下旬となります。
苗は大きくなり過ぎてしまっているモノではなく、艶があって濃い緑の本葉が3~4枚あるモノがベストです。通常は1ポットに苗が2~3本立てになっているので、ついついそれを1株づつにして植えてしまいますが、これは根が傷んだりする原因となってしまうので、そのまま植え付けしてください。
オクラの苗には細かい根が少ないため植える時に痛みが発生しやすいので、ポットから取り出す際には細心の注意が必要です。ポイントはあらかじめ水を含ませておいて、指の間に苗を挟んで、ポットの底にある穴から土を押し出てください。
オクラは根がまっすっぐに伸びるので、株と株の間隔はそんなに必要ありませんが、プランターの場合は大きくなった時のことを考えて、25㎝は離して植えた方が良いでしょう。日当たりがあまり良くない場所に置く場合は、株と株の間隔を40㎝以上離して、日当たりを良くしてやると収穫量も増えますよ。
オクラは水を与えないと生育が悪くなるので、土が乾いていないかどうか1日1回はチェックしましょう。土の表面が乾いていたら水やりをしますが、1日に何度も水やりをするよりも、1回にまとめてたっぷり与える方が生育が良くなりますよ。
植え付けの時に肥料を与えたら、本葉が5~6枚になるまで追肥はしなくても良いです。そこから一気に成長していくので、まずは1回目の追肥を行い、長い期間収穫したい場合は、2週間に1度の割合で追肥しましょう。
オクラは背の高いモノになると1m~2mの高さまで成長するので、必ず支柱を立ててポキッと折れてしまわないようにします。プランターは底が浅いですが、隣同士の支柱を縛っておくと強度が増しますよ。
またオクラは15度以下になると生育に影響が出るようになり、10度以下になると成長しなくなってしまう場合もあります。特に寒冷地の場合は、完全に気温が上がってから栽培するようにしましょう。
植え付けてから約2カ月経てば収穫時期と言えますが、花が咲いてから約1週間後を収穫の目安としてください。放っておけばどんどん大きくなりますが、一番美味しいのはオクラが6~7㎝くらいで柔らかい状態の時です。
収穫をした後は、オクラが出来ていた部分の下にある葉を切っておきます。そのままにしておくことで栄養分や水分が葉の方に行ってしまい、それ以降の実がなりにくくなってしまうでしょう。
いかがでしたか?
夏野菜の代表であるオクラですが、やはり自分で栽培すると特別美味しく感じますし、農薬などの影響も心配する必要がないので安心して食べることができますよね。
手間ひまかけて育てた野菜が実った時は達成感を感じることができるので、趣味がなくて困っているという方には是非野菜の栽培がオススメですよ。
是非これを機会に、比較的栽培が簡単なオクラから始めてみてはいかがでしょうか?
まとめオクラの栽培をする時に知っておきたい5つのこと
・オクラの基本情報
・土選び
・植え付け
・世話の仕方
・収穫
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