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クリスペステークスホルダー総会所見

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  • 2020/04/12 05:42

2020/4/11にクリスペの「2020 2Qステークホルダー総会」が行われました。

こんかいはここで述べられた内容についての僕なりの考察を書いていきたいと思います。

 

これが今回のアジェンダ。

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まず1.2020年1Q振り返りとして過去の施策の内容が紹介されます。

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こうやって見ると、1Qに大分施策を打ってきたことが分かりますね。

以下は動画での小澤さんの発言を箇条書きにしたものです。

 

・CPU対戦モード実装

 →フリーバトルが過疎ってしまったので報酬を変更

・GAS代サポート

 →「外部マーケットでカードを購入した時にゲームに送れない問題するための措置

・デイリーボーナスのアップデート

 →相対的なシルバーカードの排出確率が上がった

・ランク戦、ゴールド級とレジェンド級同時開催

・マイクリコラボ第2弾

 →定期的なコラボを行っていきたい

・まほえるとのコラボ、3か月連続での有名絵師とのコラボ

 →女の子カードは一旦4月で終了。延々に美少女カードがクリスぺ上に増えることは無い。

・かとるす症候群コラボ

 →良い評判もいただいているので、クリスペでも一部NFTで利用する可能性がある

・くりすぺコラボ漫画

 →販売ではなく、全員に公開される。

・4コマ漫画

 →ユーザー発案のネタでいくつかの漫画を発表

・ブイラン技術支援

 →可能性がある領域なので他のゲームも検討中

 

所見

ここからは僕の意見です。

①新規ユーザーファーストは上手くいかなかった。

今回の振り返りで成果としてデータを提示した内容が

「相対的にシルバーの排出率が相対的に上がった」ことだけです。

(数字の伴わない棒グラフですが)

つまり、「他の施策を打った結果で提示できる資料がない=施策が成功していない」と読み取ることができます。

また、唯一データを提示しているシルバーの排出率は各プレイヤーが獲得できる採掘権が減少したことにより、1採掘あたりのシルバー当選率が上がった、また、これを予期して採掘権を貯めていたプレイヤーがシルバーが当選しやすくなったという現象であり、特に普通のプレイヤーがシルバーを入手しやすくなったわけではありません。

また、ユーザーの増加率はシルバーの排出状況同様簡単にグラフにできるので、それを添付しなかったということは、そういうことなんだろうと思ってしまいます。

また、ユーザー数の増加もそうなのですが、新規ユーザーが入ってきて、NFTユーザー化する流れを目指していたはずなのですが、これについて言及は特にありませんでした。

②コラボもいまいち振るわなかった

今回複数のコラボが実装されました

・マイクリコラボ

・まほえるコラボ

・魔法少女デュエル人気絵師コラボ

・かとるすコラボ

この中で「継続して行いたい」と宣言していたのはマイクリコラボのみです。

マイクリコラボはそもそも、MCH+に加盟している時点で「義務」なので、継続してコラボを行うに決まっています。そのため自分たちの意思とは関係なく「継続して行いたい」と見解するに決まっているわけですね。

他のコラボについては

・まほえるこらぼ

 →特に感想のコメントなし

・魔法少女デュエル人気絵師コラボ

 →一旦4月で終了するという発言の後、「無限に美少女カードがクリスペに増え続けるわけではない」と発言

 →美少女キャラの増加を不満とするユーザーの声の示唆

・かとるすコラボ

 →良い評判「も」いただいていると発言

 →どちらかというと賛否で否の意見が多かったと言う示唆

 

といった感じで、あまり良い印象を受けるコメントが得られませんでした。

悪かったんだけど、悪いってシンプルに言えないので濁して発言しているイメージが強かったです。

また、コラボカードを販売しても、既存のFOWの絵のカードを販売しても販売数、販売金額にさほど差がないという問題があり、わざわざ外部の絵を導入した意味があったのかという問いに運営自体が回答できていない状態なのではないかと思います。

唯一貢献できる可能性があったのが、美少女カード導入によるユーザー層の変化なのですが、ユーザー数の伸びを公表できない程度であったことを考えると影響力はお察しするといった状態です。

ちなみに僕個人としては、かとるすコラボのオークション形式も、「ユキがどうやら狂ったように強い」ということについても、とてもよかったと思っています。

多分今のダッチオークションは改正しないと、カード価格が落ち続けると思っているし、1000枚固定にしている今の最高発行枚数が絵に描いた餅であるし、カード間の値段格差が無さすぎるので、少なくとも今のダッチオークションよりかは良い選択肢のように思えました。

 

③ランク戦CPUが無かったことにされそう

CPU戦については、「フリーマッチが過疎ってしまったので報酬を見直しました」というアナウンスだけがありました。すでに実装されたランク戦CPUについては言及がありませんでした。

また、ランク戦CPU100人を相手にするとだいたい4時間はかかるらしいですし、ゴールドクリスペが4~500SPLで出回っているので、1戦あたりの報酬が4~5SPLとフリーマッチの報酬に比べてどうも高そうです(シルバー排出率に依存するので一概には言えませんが。)結果、通常CPU戦=レートの50%、ランク戦CPU=0%という2段階の報酬減額となり、いかにもやっても損みたいな雰囲気を出している状態です。

そして、これについてコメントをして「報酬はカットされたけどランク戦CPUと対戦した方が得だ」と思われては困るわけですね。なので、あえて何も言わなかった。

問題としてはクリスペにプレイヤーがフリーマッチに使用する時間の内、4時間をCPU戦に割いてしまうことが問題になっているので、デイリーボーナスと分けることで、どっちもやってくれれば問題なし、結局ユーザーがCPU戦を優先されたらランク戦CPUは削除されることでしょう。

 

次に、2.2020年2Qロードマップについて

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まず小澤さんの発言から。

・ギルドバトル(バトルロイヤル形式)

→レート制ではない新しいバトル方法

 各ギルドランカーが残機3を持って、 それがなくなるまで戦う方式を予定

(現在検討中)

・ギルドワールド戦

→ギルド対抗戦、個人戦あり。

 初の賞金付き大会を実施。

 感染症予防の関係上、オンライン大会になるか、オフライン大会になるかは未定。

・毎週採掘のアップデート

→毎月20枚程度のカードを排出

・プライムアップデート

→よりプライムに入るメリットを増やす

 

所見

①ターゲットを新規プレイヤーから既存プレイヤーへ

基本的に施策のすべてがギルド向けであり、スライドにも書かれている通り、既存プレイヤーの満足度を上げる方向へ。新規プレイヤー向けの施策は無し。

新規流入を増やす方向から離脱率を減らす方向に舵を切る政策になりました。

このクリスペの政策は、この後の新ゲーム政策とセットになると思われるので、続きの所見は3.以降にまとめて書きたいと思います。

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小澤さんの発言まとめ

・1.IPとのコラボタイトル、2.ブロックチェーンゲームとしてのチャレンジ

→本日はそれぞれ1タイトルずつの発表

・IPとのコラボタイトル

エレストTCG

 エレメンタルストーリー開発元からライセンス購入でBCG化。

 クリスペとは全く異なるゲーム性、PvE(CPU戦)メイン。

 オートバトル実装予定。

 クリスペのカードをコンバート予定。初期は10種類。

 クリスペカードのレベルが意味がないといわれてきたので、レベルを引き継ぐ形でのコンバートを予定。

 5月リリース予定

 

・ブロックチェーンゲームとしてのチャレンジ

→まだ開発に入っていない

クリスペS

ブロックチェーンゲームは現在運営の中央集権から抜け出せない

これに違和感

ユーザーのみがNFTを作成、販売することができるゲーム。

運営は場の提供、システムの提供を行う。

発行手数料は運営が貰うが、販売売り上げは発行したユーザーに入る。

今年夏リリース予定。

 

所見:

・クリスペでの新規プレイヤー開拓は無理だ

現在のクリスペの状況は、ドラクエ3でいうと「アリアハン城をでたら目の前にバラモスが立っていた」みたいな状況なわけです。

よくゲームで「負けイベント」ってあると思うんですけど、クリスペではこの「負けイベント」がやたら発生するんですよね。

で、強いカード買えば強くなれるよってコンセプトなんですけど、市場に出ているカードが大体2人分くらいしか出品されてないわけです。そのため、「お金払うんで現在はやってるデッキのフルセットください」っていっても先着2名で売り切れてしまうわけで、運よく新規プレイヤーが入ってきたとしてもコアユーザーになれないわけです。でも初期からいままでゲームをプレイしているユーザーは当たり前にカードが揃っている。どれだけクリスペに入りやすくしても、既存ユーザーと新規ユーザーの溝が凄い。

そのため、既存ユーザーが力を持っている世界では新規ユーザーの定着はこんなんであり、そのために資源を投入するのは非常に非効率と考えられます。

よって、

新規プレイヤーを開拓するためには新ゲームでのリセットが必要不可欠

となるわけです。

 

・新規ゲーム投入を前提とした各ゲームの役割

 思っていることを箇条書きで書いていきます。

 

クリスペの役割

→現仕様のクリスペを楽しめる人用

→現プレイヤーだけで回すカルト化を容認する

→より閉鎖的空間であるギルド中心の方針へ

→会社のパワー的に、複数ゲームの運営が困難なため、運営の手間をギルドへ移譲していく

→最終的に各ギルドへ運営を完全委託してクリスペ運営がジェットソンする可能性はある

 

新ゲーム①エレストTCGの役割

一般向けを目指すクリスペの後釜1号

・定価アセット販売による「先行者」による環境の閉鎖を防止。

 →希少性保持の撤廃により、再販可能性を残す。

・とにかく新規プレイヤーが入りやすく、既存プレイヤーと肩を並べられる環境へ

・ゲームを利用する事で得られる保証されたクウォリティ、スマホゲーがレッドオーシャンである事を利用した安価な権利購入

→開発コストを最小限に抑えて見た目を現在のゲームに追い付かせる最善の策、

 というか唯一の方法。

 ブレヒロと一緒なのだが、リリース時期の速さから言っても、

 多分もっと手を抜いて、ほぼ同じゲームで実装する予感が。

・大量枚数のクリスペからのコンバートカード

→クリスペの競争社会からドロップアウトした層を拾い上げる役割と、

 クリスペのカードを減らしてカードの希少性を担保する役割。

→エレスト側のカードを安価な定価販売にする=大量種類を大量枚数発行するため、

 クリスペで考える「大量枚数」を流入させても影響があまり発生しない

・初期は「クリスペ→エレスト」のカードコンバートだが、

 ゆくゆくは「エレスト→クリスぺ」のコンバートを大量に導入し、

 「カード資産を持ったプレイヤー」をクリスペに導入させる作戦のはず。

・エレストはいわゆる「パズドラ」系のパズルゲームだが、

 わざわざ「TCG」と銘打っている。

 TCGとしてシステムをコンバートしているのか?

 しかし、運営開始5月という速さからそこまで可能なのか?

 「配置×カードゲーム」という微妙な言い回しが気になる。

 

新ゲーム2クリスペSの役割

・運営がカードを販売せず、ユーザーがカードを発行、販売するTCG

 →おそらく最初からユーザーを運営の一部として取り込む事になる

 →既存のブロックチェーンプレイヤー(少数の金持ち)向け

 →まずギルドストックを売って、それからサービスを開始する方式になるのでは?

 →クリスペの実績があるので、開発詐欺と呼ばれにくい長所を生かした戦略

  最悪こけたときも、ギルドストックを買ったユーザーが負債を大分被ってくれる

  ので、事業継続性が高い。

 

あとはおまけですが、4.ギルドstock報酬についてもやっていきます。

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小澤さんの発言まとめ

 (間近にランク戦が控えていたのもあり)スライド文章を読み上げただけ

 

所見

 エレストTCGでは進化素材もNFTになることが分かったくらい。

 ギルドストック報酬は収益配当のおまけなので、「レジェンド武器カード」がどれだけ価値のあるものになるのかは未知数。

 「レジェンド、ゴールド、シルバー」というレアリティ表記を使っているので、エレストTCGで利用されるレアリティ表記はクリスペを踏襲すると思われる。

→コンバート時も同じレアリティでコンバートされる?

 

最後に5.cryptogames社の事業戦略についてです。

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小澤さんの発言まとめ

死なない

→感染症の関係上、向こう1年は不景気になると考えているので、なんとか耐え抜く

チャレンジの手数を増やし刀を研ぎ澄ませる

→適正な投資コストで様々なチャレンジを行っていく

→unityゲームのBCG化、今回のエレスト等が含まれる。

 

所見

・むしろ今がチャンス

今後1年について不景気になるのは確実で、自粛モードが続くと思うのですが、長期戦だからこそ、娯楽は必須であり、オンラインでのコミュニケーション、オンラインでの娯楽の需要はいままで以上に大きくなるはずです。

オンラインの需要が増える=ブロックチェーンが盛り上がるではないですが、

感染症で国の信用が落ちる→仮想通貨げ資金が流入→ブロックチェーンゲームが脚光

というパターンもありますし、

現在のブロックチェーンアセットは結構高額なので、現在の状態で資金繰りが悪化している人がアセットを手放す→余裕のある人がアセットを購入するという形での資金援助というのもあり得る話だと思います。

僕でさえ、数十万円単位のアセットを所有しているので(ほとんどマイクリアセットなので、売れるかは別問題)持っている人は相当額、本当に年単位で暮らせる額を持っているんじゃないかと思います。そういう人が何らかの事情でアセットを手放さざるを得なくなった場合、すぐに買い手がつくかどうか。この辺で現在のブロックチェーンゲームの価値が問われるのかなと思います。

その意味では、今すごく信用を得るチャンスでもありメッキが剥げるピンチでもあるんでしょうね。

会社として一番怖いのは資金ショートによる廃業でしょうか。

資金調達の話ががいきなりなくなるとか。

 

・全部ユーザー次第

「先行きが不安なので出費を控える」と控えた先のサービスからバタバタと倒れていくと。「オンラインゲームのアセットなんてピンチになったら誰も買い取ってくれない」とみんなが思ったら本当に価値の無い物になってしまうと。

必要なのはオンライン上のサービスでは「特に自粛する必要はない」ってことでして、純粋にみんなが今まで通り、ゲームの内容とか自分が楽しめるところに適宜お金を使って行ってくれれば、うまいこと回る気がします。

 

 

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