こんにちは、「世界一簡単なカードゲーム販売の教科書」著者、後藤寛です。
突然ですが、あなたは「死神の鎌」というカードを使ってますか?
コスト7
黒文明
スペル
相手ユニット1体を破壊する
クリスペでは意外と珍しい確定除去呪文です。
「業火の崇拝者」や「戦乙女の槍撃」のように対象が限定されていないので、レジェンドレベルのカードでも問答無用で破壊できます。
除去呪文として最高レベルの性能を持っているのですが、悲しい事に全然使っている人がいません。
採用率も全体で10%以下、top30に至っては5%を切るという低さです。
私も最初に作った時このカードを入れていたのですが、想像以上に使いづらいため抜いてしまいました。
私が「このカード強いじゃん!」と思ったのには理由があり、かつてデュエマの必須パーツの一つだった「デーモン・ハンド」とほぼ同じ性能だったからです。
デュエマの歴史を長く支えてきた「デーモン・ハンド」。
クリスペで全然使われない「死神の鎌」。
2枚のカードの命運は何故別れたのか?
今回はその解説をさせていただきます。
冒頭で書きましたが、「死神の鎌」の採用率は全体の1割以下です。
強力な除去効果を持つこのカードが何故使われないのか?
採用率が低い一番の理由は、コストが高すぎて使いにくい事です。
コスト7には他にも強力なカードが多く、このカードより優先する物が多くなってきます。
除去能力としても黒文明なら「腐敗」でデバフをかけてユニットで殴った済む事が多く、マナが7以上ならデバフカードの連発もできるので、このカードがなくても事足りる事が多いです。
レジェンドクラス相手ならこのカードの方が確実ですが、逆を言えばレアカードを持たない対戦相手にはオーバーキルカードとも言えます
そもそも「獅子族 シュモン」のようなユニットを生み出すカード相手だと、1体除去したくらいでは間に合わないケースも多々あります。
強力なカードである事は間違いないのですが、コストと効果のバランスがかみ合っていないのが使われない理由と言えます。
デーモン・ハンド
コスト6
闇文明
呪文
S・トリガー(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
相手のクリーチャーを1体、破壊する。
対してデュエマの「デーモン・ハンド」の効果がこちらです。
「死神の鎌」よりコストが1低いだけでも優秀ですが、一番の違いはS・トリガーを持っている事です。
デュエマではゲーム開始時に山札の上から5枚をシールドとして裏向きに置き、攻撃を受けると破壊され手札に加わります。
(詳しくはコチラの記事を参照)
そして手札に加わったカードがS・トリガーを持っている場合、コストを支払ずにそのカードを使うことができます。
つまり「デーモン・ハンド」は相手ターンにコスト0で使用できる確定除去カードであり、それが必須パーツとして愛用され続けた理由です。
S・トリガーがなければ必須パーツレベルにはならなかったはずなので、そういう点をみると「死神の鎌」がオーバーコストであることがわかります。
ちなみにデュエマには5コスト確定除去呪文の「チェイン・スラッシュ」というカードも存在します。
「チェイン・スラッシュ」は採用率がそこまで高くなかったので、いかにS・トリガーの存在が重要かがわかります。
「死神の鎌」もコスト5くらいであればもう少し採用率が高くなると思います。
ブロンズカードなのでその内修正あるかもしれないので、その時は使いたいです^^
デュエマは小学生男子の絶対的バイブル「コロコロコミック」で連載しているので、触れた事のある人はかなり多いと思います。
というよりコロコロ読者はほぼ全員デュエマ経験者と言ってもいいレベルです。
そんなデュエマユーザーの間で長年「デーモン・ハンドに映ってる牛みたいな奴って誰なの?」という疑問がありました。
その長年の疑問が、2020年に例の牛が「レイノ・ウッシ」という名前でクリーチャー化した事で18年越しに解決しました!
レイノ・ウッシ
コスト2
闇文明
クリーチャー:ファンキー・ナイトメア
1000
自分のターンの終わりに、自分の山札の上から1枚目を墓地に置いてもよい。
「また引きずり込まれる〜」
コスト4
闇文明
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-2000する。
ツインパクト呪文という、クリーチャー・呪文どちらでも使えるカードです。
クリーチャーとしては墓地肥やし能力を持ち、呪文カードではデバフ効果と共にまた穴の中に引きずり込まれています。
令和になっても彼の受難は続きそうです…。
それでは!
ユーザー名:キン肉マン3世
ID:069121
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