私が理事長をしているNPO法人ちば山は
地元の木で家を造るコーディネートをしています。
”ちば山”というくらいなので、
千葉県内を中心にした活動です。
ちば山では、2001年から独自の認証制度を運用しています。
木の伐採、製材から家造りまで
何を、どのように、いつ、どこで、誰が行ったか、
紙に書いて署名捺印。
一番簡単でシンプルな記録方法。
施主は、伐採現場や製材所を見学し
林業家とも交流します。
家造りにも参加するので、建築家や大工とも顔見知り。
手間とコストの必要な公的認証は使わずに
森林認証よりも広い家造りまでの範囲で
信頼できる顔の見える関係性を築いています。
ちば山の活動は、
千葉県内および周辺エリアという限られた地域での活動。
ちば山の家造りは、家が完成した後
定期点検やメンテナンス以外にも様々な交流が続きます。
限られたエリア、限られた事業者、そして、施主。
信頼関係を築くには、直接交流するのが一番です。
手書き記録でも問題はないのですが
ブロックチェーンを使うと、より細かな情報を記録して、
なおかつ、関係者が情報を共有することができます。
ちば山は、
”100年後につながる家造り”をコンセプトにしています。
手書きの記録紙は、100年後に残っているのでしょうか?
100年後に伝えたければ
ブロックチェーン上に記録を残したほうがいいかもしれません。
家、大工の技術、森林資源を100年後に残して、伝えるために。
具体的に考えてみる価値はありそうです。
その前に、過去の100件分の記録の整理をしなければ。