ライブアライブでは「オディオ」というラテン語で「憎しみ」という意味の言葉がテーマとなっており、全章を通じて現れます。
原始では恐竜が、西部では亡霊、功夫編では支配者、
幕末では妖怪変化、現代では破戒僧、近未来は宗教、SFはシステムが。
ヒトがヒトを憎み、世を憎み、蔑ろにされたり無碍にされたり、
各時代で何らかの形で強い憎しみを持つ者がオディオとなり、
憎しみの体現者としてその時代の人達をとにかく困らせます。
そんな中全章を通じて一つの概念が目につきます。
その名も
その名の通り「ワタナベ」的な名前の父子が現れ、必ず
というシーンが目撃されます。
幕末編ではネズミ小僧「ワタナベ家」。
お家再興、義賊として名を売る為千両箱を盗みに入りますが、バレてやられてしまうことに…。
子は泣きながら父の亡骸を引いて逃亡します。
今なら1両4万円、食事のみで考えれば12~13万円。
1000両なら4000万~1億2千万程度の価値なので、相当の価値があるものだったんですね。
功夫編ではワン・タンナベ拳、父の無念を晴らす為に単身乗り込みますが、奥義が誤爆、実際に爆発(笑)し泣きながら逃げ帰ります。
SF編では通信システムとして「ワタナベ式ウェイブステーション」、親アンテナ、子アンテナで独立して可動している通信システムだがAIに乗っ取られ通信不能に、点検の為に直接確認するも親アンテナは
AIによって吹き飛ばされます。
現代編ではヤジを飛ばす親子として、噛みつきばかりするグレートエイジャに空き缶を投げます
「きったねえぞ!この八百長野郎!」
直後「あ゛ぁ!?」と、エイジャからボコボコにされる事に。
ワタナベ息子っぽいのが「と、とうちゃ~ん!」と叫んでいる事からお亡くなりになった可能性大です。
西部編ではワットと父親として、三日三晩歩き通しでようやく辿り着いた街の門の前で、たまたま襲撃に来た騎兵隊に遭遇し、撃たれお亡くなりに。
ワット君は泣きながら父の亡骸を引いて逃亡します。
原始編では落ちたら助からない大型のワニだらけの落とし穴を通る為、自分の体を橋にし、息子を通すも思ったよりもつらく耐えられず穴に落ちお亡くなりに。
息子は通れたので一人泣きながらどこかへ行ってしまいます。
近未来編では改造されてしまった父はロボットに、孤児院に暮らす子供ワタナベくんの父親は陸軍の極秘研究員、液体人間になれば大型ロボットを動かせるという研究成果の為、実験台にされ液体人間に、そして主人公と戦い爆破…。
急にシリアス。
中世編ではお姫様への求婚の為大会に参加した剣士ワット・ナーベとして、こちらはオープニングで戦闘シーンもなくやられてしまいお亡くなりに。
連れていかれる父を追うように息子が泣きながら画面から消えます。
最終編でも裏ボスを見つける為のヒント役として登場、戦いから逃げ続けると石化させられるという意味でアキラで思考を読むと「逃げ続けるとこうなる…」と教えてくれます。言葉通り逃げ続ければ石化攻撃乱発してくるやつが出てきます。
憎しみ(オディオ)の一端としての演出だと思いますが、なんとも切ない。
出現場所もまとめてありますので、興味を持ったら是非やってみてください。
ではでは。