2021年にその認知度を増してきたNFT分野。
アーティストが書いた1枚のデジタルイラストが数百万円で取引されたり、コカ・コーラやニューヨーク・タイムズなど大手企業がNFT業界に参入するなど、日に日に注目度が増しています。
(コカ・コーラとNFTのニュース↓)
芸術や文化、投資や産業としての側面がある一方、投機的な面も併せ持つ分野でもあります。
今回そんなNFTアートについての考え方に触れていきます。
まずはNFTで注意する点についての話です。
一過性のブームである可能性
NFTアートの魅力は、紐づけられた作品が唯一無二であることを証明できることにあります。
これによってデータに希少性が生まれ、さらに使用するメリットがあることで価値がつきます。
現状はこの価値に異常な値段が付けられており、NFTバブルではないかとの見方もあります。
市場規模の推移を見てみると、去年の第三四半期と比べて+26,719%、今年の第二四半期と比べて656%と驚異的な伸びを示しています。(下図参照)
インフルエンサー達が使用しているドット絵風のアイコンや、それと類似したドット絵のNFTアートに高値が付けられていることからも感じることができます。
初期の時点で作品を手に入れた人は、価格上昇の恩恵を大きく受けることができたという成功例もあり、市場を活性化させている要因とも考えられます。
バブルかどうかを判定する術はありませんが、過熱感を感じている人は多いかと思います。
“儲かる”という理由で人気が高まっている可能性が高いことは頭の片隅に置いておいた方が良さそうです。
コレクションにしたいものに出会うためのもの
そんなNFTに対しての見方としては、個人的には文化や芸術のコレクションとして見るべきだと思っています。
NFTで紐付けられたアート作品を所有するメリットのひとつは、“本物である証明ができる”ことです。
所有したNFTは作品を持っていることを公開できますし、その作品に価格をつけて売買することもできます。
現時点では投機的な価格の高騰に目がいきがちですが、本来の価値はそこではないと考えています。
アーティストの作品を自分が所持していることを主張できる。
コレクターとしてはこれほど嬉しいことはありません。
また、NFT作品を所持することによってSNSなどで一目置かれるなど、社会的な承認価値も生まれます。
資産家が観賞用や金融資産の代わりとして絵画を所有するように、NFTアートを所有することによるメリットは今後も高まっていきそうです。
アーティストの活動の場を広げる手段
もう一つのNFTの良い側面としては、アーティスト側にメリットがあるということが考えられます。
FNFアートが話題になったことで、たくさんのアーティストや企業がこの界隈に参入しはじめています。
自分の感性と合致する作品と出会う場として、NFTを利用するのはとても有意義かと思います。
NFT大きな特徴として、アーティストへの金銭的な還元性があります。
大手NFTマーケットであるOpenSeaでは、アーティストが生み出したNFTが取引される度に「Creator Royalty」という形でアーティストに手数料が支払われます。
アーティストはこのRoyaityを0~10%の間で設定することができます。
これによって創作意欲の向上につながり、良い作品が世に出回ることも考えられます。
NFTの仕組みの発展によって色んな創作活動が活発になることは、文化的な側面としてもかなりいいことだと考えられます。
まとめ
・一過性のブームである危険性があるので投資する際にはご注意を…
・NFTアートの大きなメリットは、好きな作品に出会うため、またアーティストの活動の場を広げるため
・NFTアートは芸術文化発展の追い風になり得る
以上が自分のNFTアートに対する見解です。
ただし投機的な考え方もいいと思います。
自分はあまりやろうとは思っていませんが、NFTの転売はまだまだ稼げる分野だと思います。
もしかしたら、自分が勝手にバブルだと思っているだけで、実際はまだ序章に過ぎないのかもしれません。
クリプトパンクスをはじめとする有名所のNFTはBOTによる購入システムが構築されていたりと、今から有名なアイテムを購入するとなるととても大変です。
なので他のアーティストのNFTアートなどを探しながら、売れそうなものを探すというのもまた一つの楽しみなのではないかと思います。
でもやっぱり一番は、自分の感性にあるアートを見つけることですかね…。
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