こんにちは! 日本生まれちょっとドイツ育ちのMilesです!
この度、僕がリスペクトしている思想家落合陽一の著書を読んだのでまとめて見ました!
結論として、この本はファクトベースで本質的な政治経済の問題解決にアプローチしており、新しく鋭い角度の視座を与えてくれる良本だったと思います。是非ご自身の目でも落合の描くこれからの日本の未来をご覧になってください!
この本をざっくりまとめると
今後どんな問題が出てくるか
何をどうしたらいいか(問題解決の指針)
ポリテックとは
未来にどうなって欲しいか
が書かれています
概要としては以下の通りです。
Politechという考え方
限界費用ゼロ化経済・人口減少によるインフラ撤廃の必要性
高齢者問題
児童虐待・見えない貧困「核家族化」
教育の多様化
産業構造の行政効率化
Wellbeing・スポーツというソリューション
「日本進化論」はBIつまりベーシックインカムの話から始まります。
著書内ではそこまで取り上げられていませんが私個人これからの日本の変化の中でも最も起こりうる大きな変化であると思うので追加で記述しておきます。
ベーシックインカムとは;最低限所得保障の一種で、政府がすべての国民に対して最低限の生活を送るのに必要とされている額の現金を定期的に支給するという政策。です
今の社会保障制度は貧困者のセーフティーネットであるのに対して、BIはお金を持たせる為お金との付き合い方が自由であり経済的自立を本質的に促します。
現状問題として、BIの導入には、ある程度の財源の確保が必要です。20歳以上に限定して月7万円を支給しようとしても、2017年7月時点の日本の成人人口はおよそ1億2000万人なので、年間でおよそ88兆円が必要となります。そのため、BIの導入にはさらなる増税が避けられないと言われています。
しかし社会保障費は2025年までに150兆円にまで膨れ上がる予想がされています。それでは、社会保障費を無くしてBIを導入する方が財政的にも現実的であるということもできるかもしれません。
つまり、金がないからBIはダメだと行っているが、BI導入よりも現状の方が金を使っているという状況があるのです。
ベーシックインカムの話はここまでにしておいて、本書の主な内容に戻ります。
本書は、落合と若手政治家小泉氏が発案するポリテックという言葉の認知拡散とその実行の切り口を目的として書かれていると言っても過言ではありません。
ポリテックとは;つまるところ社会問題の解決にテクノロジーが必要である。という考え方です。これからは政治的意思決定の選択肢に常にテクノロジーと関連したソリューションを持つことで、意思決定を多様にすることができるはずです。
例えば、各省庁には企業と同じような構造でCIO「チーフインフォメーションオフィサー」がいますが、その人は担当している領域のエキスパートであり、最新のテクノロジーに関する情報などに敏感であることが求められます。しかし、現状は役職名だけでその機能を果たしていません。
政府内のテクノフォビアを取り払い、今私たちができる最善の策を練ることがこのポリテックという考え方であるのでしょう。
テクノフォビア;テクノロジーに対する拒絶反応
私個人の解釈を加えるとポリテックとは、イノベーションや人々の自己実現を中心に考える政治経済思考だと思っています。
これは、現代において政治に止まることではないと思います。
多くの問題解決がすでにテクノロジーに依存していて、テクノロジーはただのツールでは無くなってきているとも言えます。
普通に考えると、問題があって、それに対するソリューションの道具としてのテクノロジーが存在するはづです。しかし落合風に言うならば、これからは「テクノロジーに人を合わせる」時代になっていくのかもしれません。
落合「テクノロジーそれ自体は人間の外側にあるものではなく人間の身体と繋がった相互作用の中にある。いわば生態系である。」
この言葉に私は不思議と強い衝撃を受けました。マルティン・ハイデガーがテクノロジーと人との自由な関係を模索した本の中で同じような話しがなされていたのを思いだしました。ここに関して深くは言及しませんが、科学者である落合は技術者として専門知識が深いだけでなく、その思想や多くの哲学に共感力を生み、人を駆り立てているのだと思います。
1章に入る前に記事が長くなりすぎたので、残りの章は次の記事でまとめたいと思います。
まとめであるはずなのに簡単に表現できておらず申し訳ありません。よろしければ是非皆さんの解釈やアイデアを共有してくださいね