



今回ペットボトルが原料のクッキーを製造し
実際に食べられる物を作る事に成功しました
作り方はペットボトルを細かく砕き微生物に
食べさせ発酵させ微生物が体内で酵母を作り
タンパク質に変化させる方法です
このクッキーは「マイクロバイツ」と言って
ペットボトル(PET)
↓
小さな成分に分解
↓
酵母・微生物に与える
↓
酵母が材料を利用する
↓
┌───────────────┐
│ タンパク質 │
│ 脂質 │
│ その他の成分 │
└───────────────┘
↓
食品の材料として利用
↓
マイクロバイツ
と言う流れで完成します
ペットボトルはPETと言うプラスチック等で
作られて普通の酵母は簡単に食べられません
そこで研究ではPETを化学的な処理でもっと
小さな分子に分解します
イメージとしては大きなプラスチックの鎖を
小さな部品にバラバラにするという感じです
https://www.acs.org/pressroom/presspacs/2026/august/this-cookie-started-its-life-as-a-plastic-bottle.html

ここで酵母が登場し酵母は周囲にある物質を
吸収し自分自身を成長させたり色々な物質を
作ったりする事ができます
研究者達は酵母を遺伝子工学によって改良し
酵母に「この材料を使用して食品利用できる
成分を作ってください」と言い材料に酵母を
投入し食べられる物を作らせ化学工場として
利用するわけです
ここで一番重要な点は人が食べ物を食べると
食事→消化→小さな材料→体が必要な物質を
作るという事が起こります
酵母も自分が利用できる材料を取り込み体の
中で様々な物質を作ります
この仕組みを利用してPETからタンパク質や
脂質などの食品に利用できる成分を作る事を
目指してます
つまりPETからタンパク質と直接変身はせず
正確にはPET→分解された化学物質→酵母の
代謝→酵母が作った成分と言う幾つも段階が
あります
タンパク質は主にアミノ酸という小さな物が
繋がって出来てます
酵母は取り込んだ材料を使い自分の体を作り
成長します
そして酵母その物はタンパク質が多く含まれ
PET由来の材料を酵母に利用させる
↓
酵母が成長する
↓
酵母の体の中にタンパク質などが作られる
ということが可能になります

大切なのはプラスチックを食べてもそのまま
プラスチックのタンパク質が出来るわけでは
ないということです
酵母が材料をいったん分解し変換して自分の
体を作る為の物質に組み立て直してるのです
研究では更に別の酵母を利用してPET由来の
エチレングリコールからβカロテンの制作の
研究も行われてます
βカロテンはニンジンに含まれるオレンジの
成分です
人間の体はβカロテンの一部をビタミンAにも
変える事ができ
PET由来の材料
↓
改良した酵母
↓
βカロテン
↓
体内でビタミンAに変換
というルートを作ろうとしてる訳です
この研究ではPETだけではなくて植物由来の
バイオマスも利用する考えがあります
例えば農業で出る植物の茎や葉なども分解し
微生物が利用できる材料にし食品成分を作り
利用しようとして
捨てられてしまう植物
+
廃プラスチック由来の材料
↓
微生物
↓
食品に利用できる成分
という循環を目指してるのです

ここには重要な注意があり「ペットボトルを
食べればタンパク質が取れる」訳じゃないし
「ペットボトルを家庭で分解してクッキーを
作れる」という技術でもありません
研究室で特殊処理を行い特殊な微生物を使い
化学物質を別の物質へ変換する研究です
そして前文章にもある様にマイクロバイツは
まだ研究段階です
最終目的は単に「変わったクッキーを作る」
事ではありません
研究者が考えてるのは「食料が作り難い所で
廃棄物や植物などを微生物を使い食料生産が
出来ないか?」という未来です
例えば地球の食料不足への対策や潜水艦での
長期間海中で生活する人の食料や月に行く時
地球から運ぶ食料を減らして宇宙船を軽くし
燃料コストを抑えたり火星に行く時は現地で
食料を作るという事をする為です
ですからマイクロバイツの研究では「ゴミを
そのまま食べる技術」でなく「ゴミや廃棄物
等を微生物の力で食品材料へ変換する技術」
と考えると一番分かりやすいです











