今回渡り鳥の無休飛行記録を
「オオソリハシシギ」が達成し
その距離なんと!1万3560㎞も
休憩なしで完飛しました!
これを確認した方法は
独マックスプランク鳥類学研究所が
たくさんの渡り鳥に付けた
追跡調査タグで解りました。
追跡調査タグは
専用人工衛星と通信して行う
超高性能位置情報システムで
かなり正確に距離を測れます。
地球1周が約40000㎞ですから
休憩なしで飛び続けた
1万3560㎞という飛行距離は
地球の約4分の1の距離に値します。
渡り鳥が飛んだ場所は
アメリカ最北端のアラスカから
オーストラリアのタスマニアまで
11日間もかけて飛び続けました!
この「オオソリハシシギ」は
チドリ目シギ科に分類され
体長40㎝~80㎝位まで成長する
大型の鳥類になります。
普段はユーラシア大陸北部から
アラスカ西部の北極圏に生息し
春や秋になると日本にも訪れて
冬になると暖かい場所に移動します。
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今回の調査に当たり
渡り鳥に取り付けられたタグは
最新の5G通信ができるタグで
これでルートを追跡したのです。
ニュージーランドの
プコロコロ・ミランダ・
ショアバード・センターも
追跡調査に協力してくれました。
そして飛行距離の新記録を作った
オオソリハシシギは
たったの生後5か月しかたってない
幼鳥だったのです。
この幼鳥は
10月13日にアラスカを出発し
ハワイの西側に南下するルートで
飛行していきました。
その後
10月19日に太平洋の島国
キリバス上空を通過していき
ここでも休む事をしませんでした。
それから2日後
南太平洋のバヌアツを通過し
豪シドニーの東約620キロを抜け
10月25日タスマニアに着きました。
この間の総移動距離は
1万3560㎞も飛行し
11日と1時間も飛び続けて
この間1度も休まなかったのです。
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以前の世界最高飛行距離の鳥は
同じオオソリハシシギの成鳥で
去年に記録した1万3000㎞が
世界最高飛行距離でした。
このオオソリハシシギの個体は
一昨年も世界最高飛行距離だし
その距離が1万2000㎞も
全く休まず飛び続けました。
しかし今回たった5ヶ月の
幼鳥が世界最高飛行距離を出し
成鳥の飛行距離を抜いてしまい
あり得ない事になってます。
オオソリハシシギは
幼鳥が最初に飛び立って
成鳥がそのあとに飛び立ち
別々の時期に飛び立ちます。
その理由は
成鳥が先に飛び立ってしまうと
先に餌を取られてしまうので
幼鳥が先に飛び立たつのです。
そして餌の確保が苦手な幼鳥でも
全く餌を取られてないから
たくさん食べられ脂肪として蓄え
飛ぶ為に十分な燃料を得るのです。
オオソリハシシギは
脂肪を大量に貯められるように
普通の鳥より消化器官が小さく
他の鳥より多く脂肪が貯まります。