近年、AI技術が進みコンピュータと会話ができるようになってきた。
でも、まだまだ人間っぽい会話には程遠い。
そんな中、自然な会話ができるワンランク上のコンピューターが完成した。
このコンピューターは「デジタルヒューマノイド」という。
これは、どんな会話でも自然な応答が出来る。
更に設定すれば、専門分野に特化した自然な会話も出来る。
しかも、人にそっくりなCGが表示され、表情豊かな反応をしてくれる。
現在テスト的に、ヒューマノイドが無料で公開されている。
名前は「ソフィ」
「ソフィ」とは、誰でも無料で会話ができる。
でも、コロナに関する情報のみしか提供してくれない。
雑談もできるが、今はできない状態になっている。
下記のサイトで左上の国表示から日本を選び「話しましょう」をクリック。
そうしてマイクで話しかけると、会話ができる。
右下の文字入力をクリックすれば、文字での会話も可能。
でも、英語は得意なようだが、日本語はまだ苦手なようだ。
デジタルヒューマノイドは、日本でも実用化されて導入し始めている。
「デジタルヒューマン」社は、米の「UneeQ,」社と提携した。
そして、日本の各所に設置していく予定。
「UneeQ,」が作る「デジタルヒューマノイド」は、凄く人間っぽい。
喜怒哀楽をきちんと表情で表現してくれる。
これを使い、今迄の無機質な対応しかできないコンピュータと差別化する。
確かに、人の自然な顔のCGが表れて対応してくると、凄く安心感が湧く。
より人の気持ちに寄り添った、愛情ある接客を目指すコンピュータとなる。
デジタルヒューマン社は、携帯会社の「Vodafone」と契約している。
「Vodafone」は、デジタルヒューマノイドを使い、店舗での受付にする。
つまり、人ではなくコンピューターが全部対応するという事になる。
そしてコンピューターでは、問題が解決できない事を人間が対応する。
将来的に顧客対応は、完全にヒューマノイドで完結したいようだ。
この技術をいち早く取り入れた人物がいる。
それはUSB銀行の最高責任者「ダニエル・カルト」
彼は、仕事が忙しすぎて全員の顧客に直接会って対応しきれない。
その為、自分の分身をコンピューターで作り対応してもらおうと考えた。
そして、自分の分身となるヒューマノイドの制作を「UneeQ,」に依頼。
「UneeQ,」は制作にあたり「ダニエル・カルト」の人間像の情報をかき集めた。
彼なら、どう答えるか、どんな表情をするか、どんな判断をするかなど。
ありとあらゆる情報を集め、AIに記憶させた。
そしてとうとう「ダニエル・カルト」の分身を作り上げてしまった。
これは「ダニエル・カルト」個人の分身とはいえ、人の分身が作れてしまった。
まだ、仕事に関する事しか会話ができないが、これ以上の進化を見込める。
彼の分身を元に、我々の分身も作る事が容易になるという事だ。
もしかしたら近い将来、1人1分身を持つ時代が来るかもしれない。
しかも、人より自分の味方になってくれて、依存する程の最高の分身が。
今後この様なヒューマノイドは、我々の生活の中に入ってくる。
企業の電話対応、駅構内での案内、イベント会場での受付、など。
ありとあらゆる所で、利用される事となる。
インターネットも、HPの文章を読む代わりにCGの人間が朗読してくれる。
そんな技術も開発されつつある。
もしこれがメジャーになれば、今迄のインターネット文化が覆される。
人とコンピューターの新しい付き合い方の、新時代に突入する。
しかも表情豊かに、人の姿と変わりないCGが表れて我々に話しかけてくる。
しかも人間とは違い、キレる事が無い為、気を使うストレスもなくなる。
もう既に、このAIが開発完了して世界に出てきている。
もしかしたら1,2年後、爆発的にこのAIのCG文化が普及するかもしれない。
この時我々は、精神をAIのCGに支配されないでいられるだろうか?