アルツハイマー型認知症は
高齢者の病気というのが一般的ですが
65歳未満の人が発症してしまう
若年性アルツハイマーもあります
新しくアルツハイマー病の診断の
最年少記録を塗り替える
19歳の患者が中国の医師によって
報告されました
これまで30歳未満の非常に若い年齢で
アルツハイマー病になった全ての場合
遺伝子変異が確認されていましたが
この患者には変異がなかったのです
これは認知症の従来の常識を覆す
新しい知見をもたらす貴重な事例だと
位置づけらてアルツハイマー病の
新たな謎を生みました
首都医科大学宣武病院脳神経外科は
2023年1月に19歳でアルツハイマーの
診断された男性の症例を医学誌の
アルツハイマー情報で報告しました
彼は病院を訪れる2年前の17歳頃から
記憶力の低下に悩まされるようになり
学校の授業に集中できなくなって
文章を読む事も困難になってきました
更に記憶力も低下し前日の出来事や
持ち物の置き場所も思い出せなくなり
徐々に私生活に影響が出て来てしまい
異常に気が付いたのだと言います
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症状が年々悪化し頻繁に物を無くして
食事をした事も思い出せなくなったり
男性は最終的に皆と同じ事が出来ず
高校を中退せざるを得なったとの事
そして医者に行って検査してもらうと
全体的な記憶は同年代より82%低く
短期記憶は87%低い事が確かめられ
アルツハイマーの症状が出てました
そして病院を訪れてから1年後には
直前の事を思い出す即時想起や
3分前を思い出す短期遅延想起や
30分前の長期遅延想起も失いました
また脳スキャンで記憶を司る海馬の
縮小が見られ脳脊髄液の検査で
この種の認知症患者に出る典型的な
脳内物質が形成されてました
その物質はリン酸化タウタンパク質の
濃度が異常に濃くなってしまってて
更にアミロイドβ42/40比が低下し
アルツハイマー病と診断されました
65歳未満の患者がアルツハイマー病の
症状を呈する若年性アルツハイマーは
全体の10%で30歳未満は遺伝子変異の
家族性アルツハイマーに分類されます
以前まで1番若い発症年齢は21歳で
家族性の遺伝子変異がありましたが
今回の19歳の彼は遺伝子変異が無く
高齢者の病気で無い事が解かりました