独ボン大学とテュービンゲン大学は
人の即理解できる物体の数が
4個までという事を突き止め5以上は
即理解できない事が解かりました。
脳神経の構造は
1~4までなら専用神経があり
5以上になると複数の神経が反応し
どの神経反応が正しいのか悩みます
人が4までなら瞬時に解ると言うのは
150年以上前に独の経済学者
ウィリアムスタンリージェヴォンズ
に提唱されていました。
彼自身が被験者になり
段ボールの中に豆をランダムに入れ
それをチラ見しただけで数を正確に
当てられるか実験しました。
これを1000回以上繰り返した結果
豆が4個以下なら常に正解させられ
5個以上だとチラ見での正答率が
どんどん下がったのです。
このことから人間が1〜4個までなら
瞬時に正確な数を識別できる
「スービタイジング」という数の
即座の認知をしてました。
でも5以上だと近い数を推定する
「エスティメイティング」という
数の推定をして大体の数を予想し
それを答えにしてました。
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150年前から数の認識の研究が進み
その中でも大きな発見が脳の神経に
特定の数の時だけ爆発的に反応する
場所があった事です。
例えば2に専門に反応する脳神経が
その数を認識すると大きく反応し
脳スキャンするとその脳神経が
眩しく光って見えるのです。
人の他にサルやカラスでも
同様に反応する事が解かり
詳しく調べる為もっと踏み込んだ
実験を行う事にしました。
でも脳神経の光を測定するには
脳内に電極を挿入しないとならず
そんな方法を一般人に行うことは
倫理的にできません。
そこでてんかんの治療のために
元から電極を埋め込んでいる
17名に協力してもらう事になり
この電極から測定します。
実験方法がテレビ画面上に
丸を1〜9個0.5秒間ランダムに映し
それがいくつあったか偶数か奇数か
どちらか答えてもらいます。
これを何度も繰り返し
収集された801件を分析したら
驚くべき法則が見つかり
更に謎が深まったのです。
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結果被験者が1〜4までの丸の数では
識別に全くミスがなかったのに対し
丸が5以上だと識別にミスが増え
思考時間も長くなりました。
そして脳神経を見てみると
丸が4以下だと専用の脳神経が光り
それ以外の脳神経の光を抑制し
光らせないようにしてました。
例えば脳神経の3の場所が光る時
その他の2や4の専用脳神経が沈黙し
そのおかげで丸が3個だという事を
一瞬で判断できたのです。
しかし丸の数が5以上になった途端
脳神経がランダムに複数光りだし
数が大きくなっていくほど
たくさん光り曖昧になっていきます
この事で被験者が即時反応できず
丸の数が6だと確信が持てなくなり
「多分6個だろう」という推定をし
識別をミスったと考えられます。
この結果で脳が数を識別する時は
4以下を認識する即座認知と
5以上を認識する推定認知という
2種類ある事が証明されました
おそらくこの脳の構造は
大昔狩りをする時4匹以下なら
1人でも行けるけど5匹以上だと
ヤバいと言う本能だと思われます