4歳の時
幼児用ブロックを買って来てくれた。
このブロックは
学研から出てる「#」の形をしたブロック。
この「#」の形をしたブロックのピースは
幼児向けに凄く柔らかくできていた。
この形をした物をたくさん繋ぎ合わせて
色々な形に組み立てて遊ぶブロックだった。
俺は
このブロックを使って
飛行機ばかり作っていた。
もちろん
このブロックで複雑な形なんて作れず
接続部がユルユルな飛行機ができた。
しかも
飛行機っぽい形をしているだけで
パっと見草加せんべいみたいな形だった。
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俺は
ブロックで作った飛行機を飛ばそうとし
両手でつかんで持ち上げると
バラバラバラ!と一気に崩れてしまう。
俺の組み立て方が弱すぎて
原形を保っていられないのだ。
でも俺は
すぐに壊れる飛行機を何度も作って
だんだん飛行機っぽい形にだけなってきた。
でもやっぱり
ユルユルな組み立てで
スグに壊れてしまった。
そこで俺は
母親に壊れない方法を聞いてみた。
そうすると母親は
「これで作った事ないから
手が空いたら一緒に遊んで見てあげるよ」
そう言ってくれた。
そして俺は
母親の家事が1段落するまで
このブロックでずっと遊んで待っていた。
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そして母親の家事が1段落して
やっと俺と遊び始めてくれた。
約束通り
母親とこのブロックで遊び始め
母親も何やらつくつ始めてくれる。
しかし母親は
ただ組むだけで形にすらできない。
俺は
それをよそ目で飛行機を作り
母親に見せ見てみた。
そうすると母親は
俺の作った飛行機を褒めてくれて
持ち上げてしまった!
そしたらその飛行機が
バラバラバラ!と空中分解!
キャ━━━━(#゚ロ゚#)━━━━ッ!!
俺は
せっかく作った飛行機が壊れてしまい
俺が大泣きしてして母親が謝ってた。
(´・д・`)ゞゴメンネ
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この頃俺は
天使幼稚園と言う所に通ってた。
この幼稚園にも
俺の家にある物と同じ
「#」型のブロックがあった。
みんなもこのブロックを使い
一生懸命何かを作って遊んでた。
俺もこの時
家で毎日作っている
飛行機を組み立てて遊んでた。
ふと隣の子を見ると
「#」型のブロックを使い
凄い物を作っているのが目に入った。
それは
人型ロボットだった!
しかもそのロボットは
凄く頑丈に出来ていて
手で持ち上げても全然壊れない!
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俺の作った飛行機は
地べたに張り付いたまま動かせない飛行機。
しかも
持ち上げて空中に浮かそうとすると
バラバラに分解する飛行機だった。
俺は
隣で頑丈なロボットを作っていた子に
「どうやってそんなの作るの?!」
そう聞いてみた。
その隣にいた子の名前は
「目黒智弘」君と言う子で
あだなが「ともちゃん」だった。
ともちゃんは
頑丈なロボットの作り方を
親切に教えてくれた。
その作り方は
ブロックでたくさんの四角の箱を作り
それを繋ぎ合わせて形にする方法。
俺は
その天才的な作り方に感動して
早速俺もロボットを作ってみた。
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教わった通り組んで完成ロボットは
俺が今まで作った飛行機なんかより
全然頑丈で持ち上げても壊れない!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
俺は
この頑丈に出来たロボットを見て
もの凄く感動してしまった!
そして幼稚園で毎日
ブロックでロボットを作り
ともちゃんと遊んでた。
でも
このロボットを見た他の子達が
みんなうらやましがって
ともちゃんに作り方を聞きに来ていた。
この時のともちゃんは
クラスの中で大人気者になり
スーパーヒーローみたいだった。
そしてこのロボットの作り方は
たちまちクラス中の子達に知れ渡り
みんなこぞってロボットを作った。
そのせいでブロックが足りなくなり
自由時間に遊ぶ為の俺のロボットが
途中までしか完成できなくなってしまう。
(´;ω;`)シクシク
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俺は
自分用のブロックを確保する為
こっそりとブロックを
自分のロッカ-に隠してしまう。
しかし
そのブロックが先生に見つかり
めちゃくちゃ叱られた。
。゚(。>ω<。)゚。ピー
この時先生に
「みんなで使う物を独り占めしちゃダメ!」
そう怒られて泣き出してしまった。
(ノД`)シクシク
でも俺は
自分の分のブロックを確保する為に
ブロックでロボットを完成させて
そのままロッカーに隠してしまった!
しかし
それも先生に見つかって
まためちゃくちゃ叱られてしまう。
でも俺は
それでも自分のブロックを確保したくて
おもちゃ箱の底に完成したロボットを置き
その上にブロックをかぶせて隠した。
このやり方をしたおかげで
先生に全く見つからず
俺だけのロボットを確保する事に成功した!
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ブロックの一番下に隠したロボットは
自由時間に他の人に見つかると
取られて遊ばれてしまう。
その為俺は
自由時間になったら
速攻でロボットを取りに行った。
そして
毎回自分で遊ぶロボットを確保でき
この隠し作戦が上手くいった。
ある日
ともちゃんとロボットで遊んでたら
「水の中で戦わせたい!」
そう言う話になった。
そこで我々は
洗面所に行きロボットを水で濡らして
そのまま教室に持ってきて遊んでた。
そうしたら先生に見つかってしまい
「教室が水だらけになっちゃうから
そんなことしちゃダメ!」と
まためちゃくちゃ叱られてしまった。
そして俺とともちゃんは
先生にロボットを取り上げられて
今まで完成形のままだったロボットを
バラバラに壊されてしまった。