脊髄を損傷すると
体の1部や大部分動かなくなってしまいます。
そうなると
もう治す事が出来ず
一生動かせない状態になってしまいます。
しかし!今回なんと!
マウスの実験ですが
たった2週間で
脊髄損傷を完治させる事に成功しました!
その方法とは
「hIL-6」と言うタンパク質を投与する事。
でも
この「hIL-6」と言うタンパク質は
自然界に存在しません!
なんと!「hIL-6」は
人工的に作っちゃったタンパク質なのです!
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hIL-6の正式名は
「ハイパーインターロイキン-6」と言います。
しかし
このタンパク質は
人が直接作れません。
なら
どうやって自然界に存在しないタンパク質を
作る事が出来たのでしょう?
このタンパク質を作るのは
なんと!ウィルスなのです!
でも
このウィルスでさえ
人が作る事が出来ません!
このウィルスを作るのは
なんと!遺伝子なのです!
人が作るのは
この遺伝子の部分になります。
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今回開発された
脊髄損傷を完治させられるタンパク質は
直接人間が作れる物じゃありません。
制作方法は
「人が遺伝子を組み替える」
「組み換え遺伝子をウィルスに注入する。」
「ウィルスがhIL-6を作り出す」
このような過程を経て
やっと脊髄の神経を作り出す
「hIL-6」と言う人工タンパク質が出来ます。
でも
このタンパク質を生成しただけでは
何も意味がありません。
このタンパク質を
体に投与しないと効果が出ません。
ならどこに
このタンパク質を投与するのでしょう?
その場所は
なんと!脳に直接投与します!
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今回発明された「hIL-6」は
脳内に入れないと効果が出ないのですが
その入れ方も凄く特殊です。
その脳内に入れる方法は
「hIL-6」を作り出すウィルスを投与します!
この「hIL-6」を作り出すウィルスは
脳の運動視野と言う部分に入れます。
そうすると
この人工遺伝子を組み込まれたウィルスが
ニューロンと言う脳の神経細胞内に入り
「hIL-6」をわんさか生産し始めてくれます。
ここでたくさん生産された「hIL-6」は
脳神経を通り脳全体に広がって行きます。
そうすると「hIL-6」が
脳の神経細胞の再生力を刺激してくれます。
そして
脊髄を損傷して切れてしまった
脳から伝わる神経を再生するのです!
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「hIL-6」を投与されたマウスは
たった2~3週間後に歩きはじめる事が出来ました。
この方法を発明した人は
ドイツのルール大学ボーフム細胞生理学科の
「ディートマー・フィッシャー」氏。
脊髄が損傷して体がマヒしてしまう原因は
神経線維(軸索)が損傷し
脳から筋肉に運動信号が伝わらなくなる為です。
今までは
この脊髄損傷を治す法右方は
損傷して切れてしまった神経をバイパスして
治療しようと研究が進められてきました。
この研究をしてきた理由は
脊髄の神経その物を再生する事が
不可能とされてきたからです。
しかし今回の発明は
この不可能とされてきたの脊髄の神経再生を
可能にしてしまった大発明です。
フィッシャー氏は
今後もこの研究を進め
必ず人に応用できるようにしてくれるそうです。