



普通サメと聞くと「灰色で地味な色」を
想像しますが最近中米のコスタリカ沖で
まるで物語の中から出てきた様な綺麗な
オレンジ色のサメ が発見されました
このサメは「コモリザメ」という種類で
普通は茶色や灰色っぽい色をしてますが
ところがこの個体は全身がオレンジ色と
黄色のグラデーションになってるのです
この鮫は釣り人が偶然に釣り上げて鮫を
見た瞬間周りの人は騒然とし一瞬これは
何の魚か解らず恐竜かと思い恐怖を感じ
身動き取れなかったそうです
しかしよく見るとサメでその事が解ると
周りにいた大勢の人達を大いに驚かせて
このオレンジ色のサメの写真を全員撮り
嬉しさと驚きで狂乱しました
大きさは体長約2mで深さ37mの場所に
泳いでいた所に釣り針に着いた餌があり
それを思わずパク!と食べたら捕獲され
水面まで上げられました
そしてこの珍しい鮫の写真や動画を撮り
その後すぐに海へ戻されて後日水族館に
写真と動画を持って行き新たな新種鮫を
報告したのです
研究結果はこの色の原因がキサンシズム
という遺伝子色素異常と解りこれは体の
色を作る仕組みが変化してしまう現象で
今までにない初の事例でした

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キサンシズムになると動物の体や皮膚が
強い黄色やオレンジ色になって黒くなる
メラニズムや白っぽくなるリューシズム
と同じく自然界にたまに起こる現象です
魚や鳥などでオレンジ色や黄色い個体が
発見された事はありましたがコモリ鮫は
世界初で更にカリブ海に生息するサメで
ここでの遺伝子異常の魚も初でした
更にこの鮫の目が白く虹彩と言う黒目の
周りの色が目立たないという特徴もあり
研究者は単なるキサンシズムではなくて
アルビノにもなってるとの事です
この鮫はメラニズムとアルビノの状態で
この組み合わせの可能性だと考えられて
鮫の様な軟骨魚類と言う柔かい骨の魚で
色素異常が見つかるのは珍しい事です
色素異常は動物にとって不利になる事が
多く派手な色は敵に見つかりやすくなり
狩りもし難く特に鮫は普段海に溶け込み
獲物に近づくのでこの色は凄く不利です
でもこの鮫は既に大きく成長し致命的に
生き残れない事はなかったのですが何故
こんな異常が起こったのかはまだ不明で
基本的には遺伝が原因と考えられてます
考えられる事は近親交配や環境ストレス
海水温の上昇やホルモンの乱れ等があり
今後更に調べないと解らない事だらけで
真実を知るのはしばらく先になります











