マイドー/銅杯を主催しているTeramです。本年もどうぞよろしくお願いします。
年末年始はツーフィングしてました。3回目になると痛みにも慣れるもんですね。
今回は銅杯'23で見事に銅人王に輝いたshinさんと新人王を獲得されたrukiさんの2名のインタビューをお送りします。お二人が使用されたデッキについての本人の開設もありますので是非参考に!
Teram(以下、"T"):銅杯'23 銅人王おめでとうございます。銅人王獲得の感想をお聞かせいただけますか?
shin(以下、"S"):この大会だけは総合優勝のためにも毎月出たいと思っていろいろ予定も調整していたので、めちゃくちゃ嬉しいです! 1年間運営ありがとうございました。
T:shinさんの場合は強さも光っていましたが安定感の高さが際立っていました。銅杯は2位の賞品がないなかで2位が7回(協賛大会含む)というのが最終的には銅人王を手繰り寄せましたね。
T:銅杯(本大会)で使用されたデッキとメインで使用されたCSを教えてもらえますか?プレイングの秘訣も教えてください
S:春銅・夏銅 はアルベリッヒ、秋銅はリュラ、 ファイナルはリッチデッキでした。2023年の初めの頃はゴーレム赤環境だったためそれに強くCSで安定して序盤から動けるアルベリッヒを使っていました。赤の方が1枚1枚のカードパワーが強いですが赤が環境に多すぎるため、ミラー対策しているデッキが多く緑に対応するカードを入れているデッキが少なかったため緑が一番戦いやすかったです。
2023年の中盤から緑の対策カードや黒が増えはじめ息切れしやすくなったため、ゴーレム入りのリュラに変更しました。リュラの方がアグロの戦い方はしづらいですが、CSでカードを確定で引けるため安定感があり緑が一番強かった環境だと思います。 終盤は聖典のナーフと黒ボトル強化でコントロール系が使いやすくなり相対的に黒が強くなったので最後の大会は黒を使いました。
本当は最後まで緑にこだわりたかったのですが、最初の数戦で連勝できないことを感じ黒に乗り換えましたプレイングについては、基本的に負けてるときは相手の手札が悪いと思って大胆に、勝っているときは最悪を想定して慎重にプレイしています。 緑は相手から全体除去は確定で撃たれるので何回盤面を展開できるかを考えてました。3回できればだいたい勝てるのでいかに少ない枚数で盤面を取るかを常に意識しています。特にブロンズのキーカードである火山、大魔術師、不死身のゴーレムはどのように処理するかを決めておいてマリガンしてます。ただし、今の黒環境は3回の展開も処理できてしまうので、緑は立ち位置が良くないと思ってます。 黒は大地の精霊がフィニッシャーのため相手のライフを22点まで削るだけでよく、それ以外はほぼ盤面の除去に利用してます。また屍の魔術師は除去を一回耐えることができ大地の精霊に利用したいため、序盤は使わないようにしてます。最近ミラー戦が多くなってますが、運要素が強すぎると感じてるため誰か明確な勝ち方を教えてほしいです笑
T:運要素が多いとはいえブロンズレギュの中で常に上位にいるshinさん、Kenさん、rukiさんはやはり頭一つ抜けた存在ですね。
T:ランキングで上位になるための戦略などはありましたか?
S:とりあえずレートが1600になるまでは無心で潜り続けてそのあとはランキング見ながら潜るか考えてました。コロシアムの最後の方は潜る人が少なくなり、レートが高い人と当たることが多くなるので最初の方にたくさん潜ることで上位勢と当たる確率を下げていました。
T:まず1600に行くのが簡単ではないですけど...笑
T:バトル時と通常時それぞれの自分自身の性格はどんなものだと思いますか?
S:基本的に臆病です笑 デッキ構築も低コストが多かったり、相手のバフを嫌って盤面処理を重視してます。なので基本的に試合時間が長くなりがちです。 通常時もコロシアムやX始めるのもクリスペ始めてから半年以上経ってからだったので石橋を叩きすぎるタイプですね。
T:強い人って慎重な方多いですよね。そういえば、私の知り合いの人生の猛者も自分のことを"うさぎのように臆病"だと言ったりしてました。その方は一流の条件とは"10%の才能、20%の努力、30%の臆病さ、40%の運"だろうとも話していました。
T: 最後に秘密の特技を一つ教えてください。
S:みかんが大好きなので月10kg以上みかんを飽きずに食べられること。
T:これは意外な情報。インタビューありがとうございました!
とても気持ちの良いshinさん。私の知るプロフェッショナル中のプロフェッショナルの方と同じく、時には臆病なくらい慎重に準備をされるとのことを聞き納得改めて強さに納得。アイコンの木が何の木かを聞くのを忘れてしまったけどまた来年の銅人王のインタビューで聞いたらいいか。
Teram(以下、"T") :銅杯'23 新人王獲得おめでとうございます。銅杯3位、新人王獲得の感想をお聞かせいただけますか?
ruki (以下、"R"):2022年は参加回数が少ないにも関わらず3位だったので2023年は全大会に参加して1位を取るつもりで臨みましたが、上位2人の安定感に敵わずまた3位だったので不甲斐ない結果です。
T:あれだけの成績でも反省とは。これもrukiさんの強さの源ですね。
T:銅杯(本大会)で使用されたデッキとメインで使用されたCSを教えてもらえますか?またプレイングの秘訣を読者の方にだけ教えていただけますか?
R:毎回環境に合わせたデッキを使用していましたが、12月の銅杯ファイナルでは主流の黒大地を使用しました。黒に対して安定して強く出られるのが黒だと思ったからです。プレイングの秘訣は相手のリーサルを見据えることです。例えば場に2体ユニットを残して大地が出ると22点、6コスバロンでの5点、灼熱弾での8点など次の相手の行動を読むことが重要だと思っています。
T:rukiさんの相手の次の行動を読む能力の高さはディアブロなみですね。rukiさんがクリスペで名を知られ始めた頃に某クロサワ氏にrukiさんのリプレイを見せてもらって読みの鋭さに衝撃を受けたのを覚えています。
T:ランキングで上位になるための戦略などはありましたか?
R:レート戦においては回転速度が重要だと思っています。勝率が50%を超えていればあとは対戦回数をどれだけ増やせるかです。今回使用した黒大地ではリーサルに向けてマナクリ、大地のセットが必要なので、ドロソを普段より多めにして早めに引き込めるようにしました。
T:バトル時と通常時それぞれの自分自身の性格はどんなものだと思いますか?
R:バトル時は基本的な動きを事前に決めてルーチンワークをするようにプレイしています。徹底的に準備するタイプなので、(準備ができない)通常時の突発的な判断は遅いです。
T:"準備を怠るものは失敗を準備する者"だという言葉や"準備とは、言い訳を排除すること"というイチローの言葉を思い出しました。言い訳を準備すらしてしまいがちな私にとってまさに説法そのものです。
T:最後に特技を一つ教えてください。
R:使いたいカードを1枚決めてコンセプトデッキを作るのが得意です。このカード使いたいと言って頂ければデッキ相談応じます笑
T:有料ですかね?後でDMします笑
すでに新人王という言葉が似つかわしくない風格、ブレることのない理論。勉強になりました。使いたいカードは何か、有料ならいくらなのかということが気になりつつ。
shinさん、rukiさんのお二人とも快くインタビューを受けていただきました。お二人の努力の積み重ねであるデッキも公開いただきました。改めましてありがとうございました。シーズン中にも他の方の活躍を取り上げたりインタビューできればよかったのですが、それはまた銅杯'24でできればと思います。
銅杯'23にご参加いただいた方、サポートいただいた方、協賛いただいた方、応援していただいた方、そして銅杯を開催できる土台をご用意いただいている運営のCrypto Games株式会社に改めましてお礼申し上げます。
2023年の銅杯はこれにてお開き、一年間ありがとうございました。