回転寿司みさきで豊洲市場直送の太刀魚(タチウオ)を食べました。この美味しい魚の名前には複数の由来があり、その奥深さを感じながら、舌で味わう贅沢なひと時を過ごしました。
太刀魚の名前は第一に独特な外見に由来します。その姿はまさに武士が携える太刀のような形状をしており、細長い身体が一目でその特異性を感じさせます。その独特なフォルムの魚を食べることは、まるで海の王者に挑戦しているかのような気分に浸ることができます。
第二に太刀魚の独特な泳ぎ方が挙げられます。太刀魚は頭を上にして上にいる獲物を探しながら泳ぎます。これが立ち泳ぎに見え、名前の由来になりました。この太刀魚の姿勢は海の中の武士のような風格を感じさせます。
太刀魚の握り寿司は、その特有の魅力を引き立てる一品です。銀色に輝く皮と共に提供される刺身は、見た目にも鮮やかで食欲をそそります。口に運ぶ瞬間、その繊細で柔らかな食感が広がり、魚本来の旨味が口いっぱいに広がります。特に銀色の皮は、香ばしさとコクを加え、食べる者を魅了します。脂ののった部分とシャリッとした食感が絶妙に調和し、口の中に広がる味わいはまさに絶品です。
回転寿司みさきは株式会社京樽の運営する寿司チェーンです。海鮮三崎港をリブランディングしました。豊洲市場直送などのネタを職人が店内調理したこだわりの回転寿司という位置付けです。
私にとって寿司と言えば回転寿司です。回転寿司は寿司ではないと格好つける人もいますが、むしろ回転寿司は江戸時代の屋台の伝統に近いです。寿司は江戸時代のファーストフードであり、かしこまって食べるものではありません。築地や銀座のお寿司には無い、素材を生かしたボリューム感とコスパの良さが魅力です。
ほったゆみ原作、小畑健画『ヒカルの碁 21』(集英社、2003年)の倉田厚は寿司の「上」が嫌いで、「並」が良いと言います。この気持ちは共感できます。寿司を味わいたい人は高額な「上」よりも「並」を腹いっぱい食べたいです。
回転寿司チェーンは迷惑客の嫌がらせなどのためにタッチパネル注文による特急レーン方式が広まりました。これは回ってきた皿をとるという回転寿司の特徴からは変質です。しかし、回転寿司の魅力は消費者が注文のために話す必要がないことでした。本質的な価値は変わっていません。
回転寿司の迷惑動画炎上はワサビテロが発端