時間を止めることは今の我々には無理だ。死に直面し一瞬を永遠に感じるとか宇宙に行くと時間の流れがどうだとかいうが止まることはない。もしかすると止まった事実を知らないだけかもしれないが認知するのは難しい。時間が止まっているのに動いている何かが必要だから。
否応なく過ぎる時間の中の我々はは回転寿司の寿司ようだ。何をしても過ぎる時間と必ず訪れる終わり。それをドラマチックに言う必要はないだろう。しかしドラマチックに飾らねば我々は過ぎる時間に生きる意味を持てないかもしれない。
もちっとシリーズは季節限定シリーズで使われることが多く生地はレギュラーではない。ノーマルの生地は私の好みなので限定のタイミングででも出してもらいたいが中々味わうことはできない。今シリーズではシンプルな桜フレンチ生地の「桜フレーバー」「桜風味ジュレ&ホイップ」「あずき&ホイップ」もちっとシリーズは「桜フレーバー」「きなこ」「あずき」と3種ずつでている。相性や楽しみよりも生地の安いものが使われている印象である。
表面には粉砂糖とホワイトチョコがあしらわれている。
両生地ともにシンプルな「フレーバー」以外では生地を忘れるくらいトッピングが強い。こんかいのあずきではホワイトチョコが思っている以上に強くあずきと共に大きな主張をしている。ホワイトチョコの部分から食べがちではあるが避けて食べ始める方がさっぱりしたものから味わうコース料理のように桜気分を味わえるだろう。ちなみに結構甘みは強い。持ったイメージもあずきがずっしりと感じるようなものであり食べごたえはある。
ホワイトチョコを避ければ生地の独特な香りを楽しむこともできる。しかし生地のもっちりは小豆の粘りと相まって少々マスキングされた印象もある。しっかりした小豆を食べ続けているような食感ではあるものの生地は確かに存在するので食べ終わるまでに疲れ果てるということはないだろう。
ミスドに流れる曲を私は好んでいた。常に新しく懐かしく楽しさと安心が共にあるからだ。しかしこのところ選曲の基準は変わったらしい。最近の店構えに合わせて来たと思えば正しいチョイスなのだろうが寂しいという気持ちもある。
私もいい大人である。それなりにミスドにお世話になったのでそんな気持ちになることもあるだろう。しかし変化はいつでも楽しい。どんどんとおいていかれる気持ちになるくらいでいい。
私はいつも新しいミスドを歓迎する。