常識と思い込みは多くの人の中で同じである。自分が間違っていると思うことは難しい。
クリームインマフィンはミスドで私の好きなものの一つである。某珈琲店のマフィンとは違いゴソゴソと硬いタイプではなくケーキのようなタイプでミスドでも最も味の安定したものである。紙型に収まったそれはもくもくと存在感を示す積乱雲のように目立つことはない。しかし異質ではある。ならば訪れ慣れた人は一度は試さなければならないものである。
またバナナには好き嫌いが多くあり私もまたバナナはあまり好んで食べないが調理バナナは最近の好物と言っても差し支えない。
ドライフルーツのバナナというとバキバキと硬いイメージであるがこのバナナはアーモンドとさしてかわらない硬さである。なまで食べるとろっとした感覚も当然なく甘さは生地と調和している。
これを天辺からかじりついてみればアーモンドとバナナと焼けた生地でカリカリ尽くしである。ザクザクコリコリこれはここちよい。
そこから先はホロホロとした生地とクリームを楽しむのみ。クリームは最近では控えめのバナナ風味である。生地に驚くほどの上等さや限界突破を感じることはないがクリームがそれを補うという定番で鉄板の方法で賄っている。
そしてこれを温めてたべることでこの良さは際立つだろう。ミスド店内では温めるためのレンジとは別のオーブンがある。これを利用しない手はない。さらにコーヒーやミルクでも合わせれば十分に楽しめる時間となることは間違いない。