
朝、久しぶりに連絡が届きました。
しばらく会えていなかった友人から、「今日、ランチ行ける?」という一通のメール。
迷う間もなく、「いいよ」と返信。
待ち合わせのお店は決めず、とりあえず合流してから考えることに。
こういう行き当たりばったりな出発も、たまには心が弾みます。
私はいま、小麦や乳製品をできるだけ控えるようにしているため、
家で軽く何かを口にしてから出かけました。
そのため今回は無理に食事をせず、ゆっくりお茶を楽しむことに。
友人の案内で訪れたのは、コーヒー専門店。
扉を開けた瞬間、ふわりと立ちのぼる、深く豊かな香りに包まれました。
「香りが濃い」という表現が正しいのかは分かりませんが、
とにかく五感に響くような奥行きがあって、思わず足を止めて深呼吸したくなるほど。
こんなに芳しい香りに包まれたカフェは、初めてかもしれません。
その瞬間、「ここでいただくコーヒーゼリーは、きっと美味しいに違いない」――
そう確信したほどです。
友人はフレンチトーストとコーヒーを、
私はコーヒーゼリー(生クリームは別添え)とホットコーヒーを注文しました。
実はその生クリーム、私はあまり得意ではないので、
友人のフレンチトーストに添えてもらい、彼女に楽しんでもらいました。
残念ながら、写真はうまく撮れませんでしたが、
建物の落ち着いた佇まい、風がやわらかく通り抜けるテラス席、
そして一つひとつ丁寧に選ばれた器たち。
どれもが印象的で、目にも心にも、やさしく刻まれました。
お店の方の対応もまた丁寧で、穏やかな空気を纏っていて。
「また来たい」と思わせてくれる、そんな温もりのあるお店でした。
気まぐれに始まった今日という日、あなたに会えてよかった。
ほんとにありがとう。


















