
少し前から気になっていた「塩こうじ漬け」。
“おいしくなるらしい”という噂を耳にして、ついに試してみることにしました。
キッチンで鶏肉に塩こうじをそっとまとわせながら、
「おいしくなーれ」と小さな願いを込めて。
ちょっとした魔法をかけるような、そんな時間。
ところで、どうして塩こうじで漬けると、おいしくなるのでしょうか?
塩こうじには、麹由来の「酵素」がたっぷり含まれています。
その中でも、たんぱく質を分解する酵素「プロテアーゼ」はとくに優秀。
鶏肉の筋繊維をやわらかくして、驚くほどしっとりジューシーに仕上げてくれるのです。
さらに、この分解過程で生まれるアミノ酸が、
素材の旨みをぐっと引き立て、深みのある味わいに。
そして何より、塩こうじ独特のやさしい甘みと発酵の香りが、
お料理全体にほのかな奥行きを加えてくれます。
塩こうじはお肉の**約10%**を目安に。
冷蔵庫で一晩寝かせると、じんわり味がしみて◎
焼くときは焦げやすいので、弱火〜中火でじっくりと。
次の日、焼きあがったチキンをひとくち。
ふわっと香る塩こうじの香りと、やさしい旨みに思わず笑顔がこぼれました。
「おいしくなーれ」は、ほんとうに届いたみたい。
またひとつ、わが家の定番になりそうです。
今回は蒸し料理にしました。
最近は煮物料理の上にのっけて蒸してしまいます。
簡単で洗い物も少なくて便利です。















