ちょりっすちょりっす。「飯食いおじさん」こと、ももんです。
今回は、「第一回:コストデリシャスバランス」と内容がちょっとカブるかもしれませんが、ごはん屋さんを開拓する時のお話。
皆さんは、新たにごはん屋さんを探そうとなった時、なにを参考にしていますか?
テレビや雑誌のメディアや、食べログなどの口コミサイト、個人ブログ、インスタなど、色々あるとは思いますが、僕が一番有用だと思っているのは「友人・知人からの情報」です。
その理由は、以下の3つ。
・間違いなく生の感想である
ネットなどの情報では、食べた事すらないのにレビューを書いたりする人もいますが、友人、知人であれば、間違いなく実際に食べた感想を聞く事が出来ます。
・あけすけな情報がもらえる
これは美味いけど、あのメニューはいまいちなど、友人、知人だからこその、歯に衣着せぬ意見を言い合える点も、良い点です。
・取っておきの情報が得られる
混んでほしくないから、ネットには絶対に上げない……そんなとっておきのお店も、友人、知人になら教えてもらえます。
こうした理由から、僕はネットの情報よりも、友人、知人の情報を参考にして、ごはん屋さんの新規開拓を行っています。
しかし、ここでひとつ問題が。
「美味しいか不味いか」のモノサシには、どうしても「自分の好みかどうか」が入ってしまうという事。
考えてみれば「美味しい」なんて、個人の感想ですし、主観の「好み」が入るのは仕方のない事なのかもしれません。
でも情報交換として聞いている立場としては、求めているのは出来るだけ客観的な美味しさの情報であって、「お前の感想なんか知らん」というのが正直なところ。
特に顕著なのはラーメン屋さんですよね。
昨今のラーメンは、進化が早く、味のバラエティも豊かで、いろんな美味しさが存在しています。
透明感ある貝出汁のスープながら、塩をたっぷり入れ込む事で味のパンチを出したり、逆に骨髄までグツグツ煮込んだ濁りあるスープだけど、ガラの下処理やアク取りを丁寧にする事ですっきりした味わいを出していたり、いろんなお店が、それぞれ工夫をこらして美味しさを追求しています。
でもこの追求した美味しさを、「好みじゃない」という理由で「不味い」という表現をする人が、ものすごく多いんです。
ラーメン屋さんとしては、いわば「無乳グラビアアイドル」みたいに、「狙ったターゲット」が大好きになってくれれば、狙い通りなんでしょうけども、個人的には、こういう意見を聞く度に、「好み」だけで「不味い」と判断されちゃうのは悲しい事だなと感じていました。
そんな訳で、「第一回:コストデリシャスバランス」にて「コスパ」という言葉でスレ違いが発生したように、「美味しい不味い」の話でも、「好き嫌い」という要素が入る事によって、大きなスレ違いが生じてしまうんですよね。
そのため「友人・知人からの情報」は、なんでも鵜呑みにしてしまうと、まったく情報源としての有用性がなくなってしまいます。
そこで僕は、「美味しいごはん屋さん」の情報を仕入れるのは、以下のどちらかに当てはまる人だけに決める事で、情報の精度を上げるようにしました。
①客観的な意見を述べてくれる
②自分の「好み」と合致している
これに当てはまらない人の情報は、こと「美味しいかどうか」という点に置いて信頼置けないので、基本的には聞き流しています。
また上記に当てはまる人かどうかは、自分の舌で確かめるしかないので、情報を教えてくれた人がいたら、まずはその人のおすすめを2件ほど行ってみて、信頼出来る情報源かどうかを判断するようにしています。
逆に、自分が情報源になる場合は、出来るだけ客観的な意見と共に、相手の好みを考慮したお店、またそこのおすすめのメニューを伝えるようにしています。
あと出来合いのものでなく、出汁をちゃんと引いていたり、一品一品ちゃんと仕込みをしたり、料理に対して仕事をしているかどうかも、「紹介出来る店かどうか」の線引にしています。
また、尖ってるお店の場合は、「好みによるが」とか、「僕は好きだけど」という、保険的な枕詞も入れていますw
そのお陰かどうかは、はっきりとは分かりませんが、最近は、僕にごはん屋さんを紹介してくれる人も、その好みを理解した人が増え、有益な情報がより集まりやすくなっているように感じます。
きっと、「知人・友人」との「美味しいお店情報ネットワーク」が、うまいこと形成されてきているんじゃないでしょうか。ありがたい話です。
という事で今回は、ごはん屋さんを新規開拓する時に、有益になる情報源はなにか、そして、その情報源の見極め方のお話でした!