こんにちは。ぽんたです。
2019年の目標として『年間300冊本を読む』という目標を立てました。
1か月25冊ペース。始めてすぐに中々大変なことが分かりましたが、幸い時間に融通が効き、自分の軸を探るために哲学的・抽象的な思考力を高めたいというモチベーションがあったので、今のところ達成ペースで進んでいます。
今日は1か月の読書ログを振り返りつつ、そのなかでおすすめの本を紹介したいと思います。まずは読んだ30冊の本を並べて、その中で特におすすめの3冊をご紹介します。
なお、このツイートのリプに読んだ本全ての一言感想を記録していってるので、気になる方はぜひご覧ください。コメントもいただけると嬉しいです。
まずは2019年1月に読んだ本を読んだ順に掲載します。中には青空文庫で無料公開されていたり、著者の好意でネット上で無料公開されていたり、kindle unlimitedに入ってれば無料で読めるものもあるのでぜひリンクを開いてみてください。
1.『つながっているのに孤独 人生を豊かにするはずのインターネットの正体』シェリー・タークル
2.『舞姫』森鴎外
3.『檸檬』梶井基次郎
4.『杜子春』芥川龍之介
5.『シャオミのすべて 世界最強のIoTプラットフォームはこうして生まれた』洪華、董軍
6.『風立ちぬ』堀辰雄
7.『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』岡本裕一朗
8.『生きる意味 人生にとっていちばん大切なこと』アルフレッド・アドラー
9.『宗教ってなんだろう?』島薗進
10.『DEATH 「死」とは何か』シェリー・ケーガン
11.『ウンコな議論』ハリー・G・フランファート
12.『外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD』フレッド・ピアス
13.『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』ハンス・ロスリングほか
14.『未来IT図解 これからのAIビジネス』谷田部卓
15.『ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか』高橋祥子
16.『お金2.0』佐藤航陽
17.『さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について』家入一真
18.『自由からの逃走』エーリッヒ・フロム
19.『考えなしの行動?』ジェーン・フルトン・スーリ + IDEO
20.『ランニングする前に読む本』田中宏暁
21.『仕事2.0』佐藤留美
22.『デザインの次にくるもの』安西洋之
23.『デザイン思考の先を行くもの』各務太郎
24.『ノンデザイナーズ・デザインブック』Robin Williams
25.『仕掛学』松村真宏
26.『センスは知識からはじまる』水野学
27.(雑誌)『【完全ガイドシリーズ237】文房具完全ガイド』
28.(雑誌)『文房具ぴあ 2019』
29.(雑誌)『趣味の文具箱48』
30.『A3 上』森達也
30.『A3 下』森達也
基本的に最初の方で面白くないなと思った本は読み進めませんので、ここにある本は全て、ある程度おすすめです!(11番は難解、21番は内容が薄いためおすすめしません)
上記30冊の中から特におすすめな3冊をご紹介します。読んだ順で掲載しているのでおすすめ順ではありません。
年末に読んだ『武器になる哲学』(山口周)と合わせて、「哲学は実社会で役立つ実践的な学問なのか!」と考えを変えさせられた本なのでベスト3に選びました。
今世界で一番流行している考え方は資本主義でも自由主義でもなく文化相対主義だと筆者は言います。文化相対主義とは、全ての文化は優劣で比べるものではなく対等である、という思想です。
例えば未開のジャングルを西洋人が探検中、ある部族に出会ったとします。その部族では亡くなった人の肉を食べることで供養する食人部族です。西洋人が、衛生面や倫理面の理由から食人部族の習慣を辞めさせることは正しい行いでしょうか?このとき、食人部族の文化と西洋の文化は優劣がないのだから、西洋の文化を押し付けて食人の習慣を辞めさせるのは間違っていると考えるのが文化相対主義です。
では、イスラム圏で女児が5歳くらいで強制結婚させられるのはどうでしょうか?天災に対して子供を生贄に捧げる村はどうでしょうか?相対主義にどこかで歯止めをかけなければいけない時に、自分の信じる「正しさ」をどこまで明確に説明できるかが重要です。
そのためには、自分や世間が信じている「正しさ」を疑ってかかることが重要で、批判的に物事を考える職業とヒモつかない思考=哲学をすることの大切さを教えてくれます。
人工知能と哲学、バイオサイエンスと哲学、資本主義と哲学についても具体的に議論しているので面白いです。なんども繰り返しになりますが、哲学は実践的で現代に欠かせない学問だと考えさせられました。『武器になる哲学』か『答えのない世界に立ち向かう哲学講座』のどちらかは読んでおいて損はないと明言します。
死は悪いものとなることがあり、それは、生きていれば良いことを経験できるときに死んでしまえば、その良いことを経験できなくなるからだ。だが、全体として人生がもう良いことを提供できなくなったら、つまりもし死ななかったら経験できたはずのことを足し合わせたらプラスではなくマイナスだったとしたら、そのとき、死ぬのは実は悪いことではなく良いことになる。
「死」というものについて、宗教的権威に一切頼らず、論理的思考だけで考察に徹した本です。そもそも人が死ぬとはどういう状態なのか。魂と身体は切り離せるのか。死はなぜ悪いのか。
一般的な見解は、私たちには魂があって(単なる肉体ではない何か)、死後も魂は存在し続けられる可能性があり、死は身の毛もよだつほど恐ろしいものであるとされています。
それに対して著者のシェリー先生は、魂は存在しない、不死は良いものではない、死を恐れるのは適切な感情ではないことを理詰めで説得してきます。
死というものを正しく認識した上で、死に直面して生きるとはどういうことか。死ぬ危険があることがわかっていてもやりたい活動は何かを考えようというメッセージです。
哲学に興味を持ってから読んだのでとても面白かったです。また書きながら気づいたのですが、僕が面白いと感じた本は「知らなかった視点」を提供してくれるかどうかが大きな要素みたいです。死について考えたことのない人にも、少し考えたことのある人にもおすすめです。ぜひ感想をきかせください。
オウム真理教の教祖、麻原彰晃こと松本智津夫を追ったノンフィクション。ちょうど僕が生まれた1995年に起きた地下鉄サリン事件から、異例づくしの訴訟、メディア、世論を生々しく描写しています。
自分が生まれた年に起きた事件、正直ほとんど知識がないまま23年間生きてきました。この事件をきっかけに日本人の精神構造にどのような変化があったのか、たくさんの例外を作り出し、それがどう前例となっていったのか。先入観の少ない僕たち若い世代こそ読むべき作品だと思います。
世紀の大悪党、極悪人、とされた麻原彰晃に、違う視点から光を当てようとする森さんの使命感に心打たれます。現在noteで無料公開中。すでに死刑執行されていますが、今読むことに意義がありそうです。
①読書力がついた
著者の言いたいことを理解し、一方で批判的視点も持ちながら本を読み進めていけるようになりました。メモを取りながら読むと、要約や抽象化ができて効果倍増でおすすめです。メモの魔力。
②読みたい本は尽きない
300冊という目標を立てる時に、徐々に読みたいと思える本が少なくなるかなと思ってましたが、それは今のところ無いです。むしろ選書眼が磨かれてどんどん面白そうな本が目に飛び込んできます。水野学さんの『センスは知識からはじまる』でセンスは勉強して会得できると書いてあったことも、読書欲を書き立てる要因になってます。
皆さんもこの中からでも良いですし、自分の気になった別の本でも良いので、一緒に読書しましょう!よければフォローお願いします。