NatureDigestで印象に残った記事1つをまとめました。科学について少しでも興味を持ってくれれば嬉しいです。題名は記事の見出しと全く同じです。
MITの合成生物学者 Jim Collinsは人工知能を活用して新しい抗生物質を複数同定し、そのうちの1つHalicineは広範な種類の細菌に対して有効である。
抗生物質の発見の一部のプロセスでAIを活用した事例はあるが、今回は全く新しい抗生物質をゼロからAIの力で初めて同定した最初の例だと主張している。
分子の特性を1つ1つ原子ごとに学習するのニューラルネットワークを開発し、2000種類以上の分子を活用し、大腸菌の成長を阻害できるように学習させた。
右の構造式が今回AIで発見された抗生物質の構造式一つだ。アミノ基とニトロ基を持つヘテロ環が硫黄原子と結合している。
今回の報告は、特定の構造やクラスの分子を探すのではなく、ネットワークを訓練 して特定の活性を持つ分子を探させている新しい研究アプローチとして注目されている。
以上4月号の要約でした。