現在、有料広告以外に、自分のWebサイト(ホームページ)に人を集める方法はなんでしょうか?
インターネットにページを作成したとしても、そこにページのあることを知らなければ誰も来ることはできません。
商品を告知するサイトを作ったとしても、誰も見に来なければ、商品認知は広がりませんね。
SEOは、インターネットの検索結果で自分のWebサイトを上位に表示されるようにしたらい、より多くの検索結果に自分のWebサイトが表示されるようにする、対策のことです。
SEO = Search Engine Optimization
直訳すると、検索エンジン最適化になります。
検索エンジンへの掲載がより効率的になるように最適化することです。
SEO対策というと、
検索エンジン最適化対策
と、意味的には?な感じになっていますね。
検索エンジン対策 = Search Engine Measures
であるはずなのですが、SEO対策という言葉は一般化しているので、ここでも「SEO対策」として話を進めます。
インターネット聯盟期の1990年代後半は、google以外の色々な検索サービス、インデックスサービスがありました。
infoseek、NTTーX(現NTT goo)、Yahoo!、google、excite、LiveDoor(堀江氏に買われる前)、等々、ネットで調べ物をする際は色々なサイトを利用していました。
なんだか、書いていてとても懐かしい気分なります。もう20年以上も前のことです。
特に現在の様に、ロボット型の検索サービスは、
google
infoBee(NTTーX)
の二つくらいしか無く、ロボット型の検索自体はあまり使われていませんでした。
理由としては、
インターネット上にまだWebサイトがそんなに沢山なかった
検索ロボットの性能があまり良くなかった
といったことが上げられます。
それでは、ネットではどのように調べ物をしていたかというと、インデックス型のサービスを利用していました。
インデックス型のサービスとは、人力で色々なサイトを調べてきて、それをサイトに登録して紹介していくサービスのことです。
インデックス型のサービスで一番利用されていたサイトと言えば「Yahoo!」になります。
今では信じられないかもしれませんが、当時のYahoo!には「サーファー」という職業があり、このサーファーの人達が、色々なサイトを見つけてきて、Yahoo!に登録(インデックス)していきました。
実は私も20代の頃にこのサーファーの採用試験を受けて内定をいただいたことがあります。まだ、Yahoo!が水天宮前にあったころでした。
もちろん、一般のユーザーが自薦、他薦してサイトを登録することもできます。その場合は、Yahoo!での審査に通るとYahoo!にインデックスされるようなっていました。
他にもYahoo!では有料でインデックスしてくれるサービスもあり、企業などが多く利用していました。
日本では、i-modeの普及によってケータイ電話からインターネットを利用するユーザーが増え、それにともなって人々のリテラシーも向上、パソコンでの利用者数の増加から、スマートフォンで爆発的な普及を見せたと思います。
Webサイトの爆発的な増加に伴い、インデックス型のサービスでは追いつかなくなり、ロボット型の検索のニーズが高まり、各社がロボット型検索を競った結果、Yahoo!とgoogleの一騎打ちとなり、最後はgoogleが勝者となりました。
Webサイトの爆発的な増加は、デジタルに詳しい人だけでなく、Webサイトを公開することが一般ユーザーレベルでも簡単にできるようになり、アフィリエイト広告等で収益が上げられるようになったこともにも起因します。
その過程で、このロボット型検索に対して、自分のWebサイトを如何にインデックスさせて上位に表示させるかといったことが追求されるようになり、SEOという言葉でてきたと思います。
SEOは始め、検索上位に表示されるテクニックとして、どちらかといえば、ロボット検索の隙をついて、上位に表示させてしまうことのほうが注目されていたと思います。
例えば、ページ内に特定のキーワードを沢山掲載しておいて、それ自体はユーザーからは見えないようにしたり、自分で色々なサイトを作っておいて、そのページから特定のページにリンクを貼ることで人気のあるサイトに見せかけたりと行為が横行していました。まだまだ、ロボット(AI)自体の性能が低かったんですね。
現在では、そういった行為はスパムとして扱われ厳しく排除されるようになっています。
インターネット普及が一般層でも始まって二十数年ですが、SEOがでてくるまでの、検索の歴史はこういった経緯があります。
私は、唯一の国産型検索サービス、NTTのinfoBee(ロゴがミツバチでかわいかった)に頑張って欲しかったな、なんて今だに思うことがありますね。