
がばいうまかぁ。上品な柔らかさを持つ「佐賀牛」はフェルナンドトーレスが移籍したサガン鳥栖が佐賀を盛り上げているように、上品な柔らかみを持つ佐賀牛も佐賀を盛り上げてれるスーパースターで御座います。
さて、そんな佐賀牛は牛肉の格付けでA4等級以上かつ、JA佐賀管内の農家で30ヶ月まで育てあげた黒毛和牛のことを言います。佐賀で飼育された黒毛和牛の出荷数の20%しかいない選りすぐりのトップレベルの選手のプレーを拝まんとこの日訪れたのは焼肉屋とは思えないスタイリッシュな店内が目を惹く麻布十番の「兜 麻布十番店」です。
ここは朝方の4時まで営業しているので私のような真夜中に徘徊する夜行性の昆虫のような人間にとっては、明るい光に引き寄せられるまま店内に引きずり込まれるようであります。
まずはしゃぶしゃぶサラダを。
既にサラダからしてお腹一杯になりそうななんともボリューミなサラダがお皿に盛られてまいりました。店内の焼肉のメニューには佐賀牛のお品書きのオンパレードです。まるで佐賀市内で飲んでいるかのようにここが東京の地であることを忘れさせてくれます。
ちょっとさっぱりした佐賀牛のたたきを。
お刺身はお肉の旨味がダイレクトに伝わりますので、おろしと共に頂くスタイルは好きです。
霜降りと赤身のバランスが特徴なカイノミを。
中バラの中でもフィレに最も肉質が近いお肉です。バラ肉ではありますが、肉質は非常に柔らかくいのでお刺身としても人気がある部位です。柔らかく鮮度がよいお肉は馬肉がそうであるように焼かなくてもお刺身としても食べられます。牛一頭からわずか1kgしか取れない大変貴重な部位でございます。
形がトウガラシに似ていることからこの呼び名が付いたトウガラシ。
肩の一部で、肩甲骨付近のお肉。最近は1頭買いの焼肉店も増えてきましたので、希少部位でも置いてあるお店が増えて参りました。良き時代になったものです。
こちらはカメノコ。
所謂内ももより下側のシンタマの中で、断面の模様が「亀の甲羅」に似ていることから名づけられたこの部位は、ブルーあるいはブルーレアで味わうのがこのお肉の楽しみ方の一つです。
もちろん炭火でしっかりと香りを楽しむことができるのも兜さんのいいところです。有夏昏徳として、民塗炭に墜つ。炭で焼かれるとはこういう事をいうのでしょうかね。
しゃぶしゃぶも久しぶりに食べてみます。
美しい見事なサシの入り具合。大判の薄切り佐賀牛をさっと炭火で炙り、卸ポン酢でさっと味わいます。
面白いものを頼みます。
まるで先日のウィンブルドンのノバク・ジョコビッチ選手のストロークが飛んできたかと思ってしまいました。残念ながらそんなストロークを打ち返す自信はありませんので、ここはコロッケとして頂くことにいたしましょう。
こういう丸目のコロッケも愛らしいですね。丸型コロッケもいいです。
最後はお鍋でも。
佐賀牛は但馬牛の血統を受け継ぐ優ぐ所謂サラブレッドでございます。きめ細やかで美しい艶サシは若かりし頃のオードリヘップバーンを見ているようで御座います。
仕事関係で仮にすき焼きにいくことがあっても性格的なものなのか物凄く気を使います。箸をつけるのは遠慮しますし焼肉でも焼き係に徹するので気づいたら笑い話ではないですが一切れしか食べなかったってことも。
如何でしょうか。一頭買いされたA5ランクの佐賀牛を頂ける「兜 麻布十番店」。
またがばいうまかところで飲みたいものです。
店名:兜 麻布十番店
住所:東京都港区麻布十番3-2-12 シンシア麻布十番 B1F
TEL:03-6809-6029
営業時間:16:00~4:00(L.O)
定休日:なし
備考:
【味】
★★★★☆
【価格】
★★★★☆
【雰囲気】
★★★★★
【サービス】
★★★★☆
【混雑】
★★★☆☆
※お店の評価基準はこちらを参考にしてください。
written by たみと(たー)










